2018 Fiscal Year Annual Research Report
木材の圧縮における脆弱部分の節のひずみ分布の乱れの評価
Project/Area Number |
18H00280
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Research Institution | Ishikawa National College of Technology |
Principal Investigator |
宮田 桂 独立行政法人国立高等専門学校機構石川工業高等専門学校, 技術教育支援センター, 技術専門職員
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Project Period (FY) |
2018
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Keywords | 木材の節 / ひずみ / ヤング係数 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究背景 住宅建材として多用される木材は, 節の有無により強度が低減されることが指摘されている. 節は硬いが, 硬さが強度低減につながるのではなく, その節周囲との関係により弱くなると考えられる. プレカット工法が主となりつつある現代において, 熟練技術者でなくとも, 節の位置や数, 種類などを目視することにより, 使用可能箇所を決定できるようにすることが必要である. 研究目的 節周囲の剛性の変化と, 木材そのものの剛性とを比較し定量化を行うことを目的とした. 研究方法・成果 試験体にはスギ・ヒノキ・ベイマツを採用し, 柱状にした. 4面にはそれぞれ9つのブロック分けをすることで4つの位置情報を取得することができ, ブロックの位置と節の位置とを比較できるようにした. 試験体について圧縮試験を行い, 最大荷重の1/3~2/3での応力-ひずみ関係を求め, ヤング係数比で比較を行った. それぞれの位置によりヤング係数比は, 節と相反関係にあることや, また逆に類似する傾向がみられることがわかった. 今後の課題としては, 節の深さが目視では確認できないことや, ランダムに発生することから, 節を抜き去り埋め木をした場合の比較を行いつつ, 解析プログラムにて全体強度の低減がどのようになるかを並行して評価を行いたい.
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