• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2018 Fiscal Year Annual Research Report

マウスノロウイルス抗体検出用組換え抗原ELISA法の開発及び実用性評価

Research Project

Project/Area Number 18H00312
Research InstitutionNagasaki University

Principal Investigator

大沢 牧子  国立大学法人長崎大学, 先導生命科学研究支援センター, 技術職員

Project Period (FY) 2018
Keywordsマウスノロウイルス / ELISA法 / 組換えタンパク質
Outline of Annual Research Achievements

マウスノロウイルス(MNV)は、野生型マウスでは不顕性感染となるが、一部の免疫系が正常でないマウスでは致死的な感染を起こすことがあるとされている。これまで国内の実験用マウスからの検出例が相次いでおり、当施設においても他機関から搬入したマウスからMNVゲノムを検出している。そこで、本研究ではMNVの迅速で安全な検査法の確立を目的として、「いつでも」「すぐに」検査可能である、長期保存可能な組換えタンパク質を抗原としたELISAプレートを作製し、条件検討を行った。
これまでの研究より、MNVのカプシドタンパク質(VP1)とMNV感染血清が特異的に反応することが示唆されたことから、VP1領域をGST組換えタンパク質(VP1-GST)として発現させ、これをELISA用抗原とした。また、血清のGSTに対する非特異的反応を判定するため、GSTのみを発現させて対照抗原とした。精製したVP1-GSTとGSTを96穴プレートに固相化して洗浄後に乾燥させ、アルミの遮光袋に入れて密封し、4℃で保存した。抗原プレート(Dry plate)の評価は、作製1週間後、1か月後、3か月後に行った。プレートの評価には、IFA法でMNV抗体陽性と判定されたマウス血清12検体と抗体陰性の血清を7検体使用した。Dry plateの対照として乾燥工程を経ていない抗原プレート(Fresh plate)を用いた。
Dry plate作製後の3回の試験結果を比較すると、測定値に大きな差異はなく、保存期間による影響は認められなかった。また、どの時点でもFresh plateの結果と遜色ない値が得られた。IFA法の結果と比較すると、すべての評価用血清で、陽性・陰性の判定が覆ることはなかった。これらの結果より、MNVの組換えタンパク質を抗原としたELISA用Dry plateは、長期保存が可能であり、日常の検査業務に適用できることが示唆された。

URL: 

Published: 2020-03-17  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi