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2018 Fiscal Year Annual Research Report

モウソウチク竹林は悪者か?-動物の生息環境としての評価-

Research Project

Project/Area Number 18H00336
Research Institution福井市自然史博物館

Principal Investigator

出口 翔大  福井市自然史博物館, 学芸員

Project Period (FY) 2018
Keywordsモウソウチク林 / 鳥類多様性 / 哺乳類多様性
Outline of Annual Research Achievements

○研究目的
本研究では竹林と、里山の主要構成林である落葉広葉樹二次林において鳥類および哺乳類の多様性を比較することで、それぞれに対して竹林の生息環境としての価値を評価した。
○研究方法
調査対象として、竹林とそれに隣接する落葉広葉樹二次林(主にコナラ林、以下、落広林)を福井県嶺北地方から合計28セット選定した。鳥類の調査は5・6月(繁殖期)と12月(非繁殖期)にそれぞれ2回ずつ、日の出から4時間以内に行い、出現した種類とその個体数を記録した。哺乳類の調査は、さらに調査対象を28セットから福井市および越前町の10セットに絞り、赤外線自動撮影カメラを用いて、6~8月(夏期)と10月~12月(冬期)に行った。
○研究成果
鳥類群集の繁殖期における主要な構成種は両林ともヒヨドリ、ヤマガラ、キビタキ、メジロであったが、竹林よりも落広林で種数は多かった(竹林 : 18、落広林 : 21種)。非繁殖期においては種数(竹林 : 18、落広林 : 23種)、平均個体数(竹林 : 4.7、落広林 : 8.3個体)ともに竹林よりも落広林で多かった。シメやイカル、カシラダカなど種子食性の種類が落広林でのみ確認された。一方、哺乳類では、ニホンジカ、イノシシが夏期・冬期を通して両林における撮影数上位2種であった。夏期は落広林の方が確認された種数は多かったものの(竹林 : 8、落広林 : 11種)、冬期では竹林で多かった(竹林 : 9、落広林 : 5種)。両期を通して竹林でのみ確認された種はハクビシン、落広林でのみ確認された種はノネコおよびネズミsp.であった。
これらのことから、竹林は鳥類の種多様性が低く、多くの鳥類の生息環境としては機能していないことが示唆された。しかし哺乳類に対して竹林は、季節によって多くの種類の生息環境となり得ることが明らかになった。

  • Research Products

    (2 results)

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Published: 2020-03-17  

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