• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2018 Fiscal Year Annual Research Report

非結核性抗酸菌による腹膜透析出口部感染に対するアミカシンの腹腔内投与の有用性

Research Project

Project/Area Number 18H00433
Research InstitutionUniversity of the Ryukyus

Principal Investigator

古謝 さなえ  琉球大学, 薬剤部, 薬剤師

Project Period (FY) 2018
Keywords腹膜透析 / 非結核性抗酸菌 / アミカシン
Outline of Annual Research Achievements

【目的】アミカシン(AMK)をミッドペリックL135 2.5Lに混注し、AMKの安定性を検討する。
【方法】実験1日目、AMK20mgと200mgをミッドペリックL135に4バッグずつ混注し、室温で保管した。実験3日目、5日目にも同様に混注し、5日目に全てのバッグよりミッドペリックの隔壁開通前後の検体を10mLずつ採取した。株式会社エスアールエルに依頼し、Enzyme immunoassay(EIA)法でAMKの濃度を測定した。
【結果】AMK20mg混注後、時間経過によるAMK濃度の平均値(開通前、開通後)は、0時間後(10.2μg/mL、8.18μg/mL)、42時間後(9.93μg/mL、8.43μg/mL)、96時間後(9.78μg/mL、9.10μg/mL)と変化したが、1-way ANOVAによる検定の結果、開通前P値=0.898、開通後値P=0.084と有意差を認めなかった。一方200mgのAMKを混注した場合は、0時間後(98.8μg/mL、81μg/mL)、42時間後(98.5μg/mL、80.9μg/mL)、96時間後(105.3μg/mL、87.0μg/mL)と変化し、1-way ANOVA次いでBonferroniの多重比較検定を行った結果、48時間後のAMK濃度の変化に有意差を認めなかったが、96時間経過後のAMK濃度には有意差を認めた(P=0.003、P=0.023)。
【考察】ミッドペリックL135にAMK20mgを混注した場合、開通前は時間経過とともに濃度が低下したが、一方AMK200mgを混注した場合、開通前、開通後ともに、AMK濃度は48時間後に低下し、96時間後には上昇した。AMK濃度の低下率については、20mg混注時96時間後まで5%未満、200mg混注時48時間後では1%未満であり、2日間の濃度低下は臨床上の影響は小さいものと思われる。したがって、ミッドペリックに混注したAMKは混注したAMKの量に関わらず、48時間までは濃度の低下が小さく、混注後の保管は48時間まで可能であると考えられた。時間経過によるAMKの濃度変化は小さい可能性があるが、更なる検討が必要である。

URL: 

Published: 2020-03-17  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi