• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2018 Fiscal Year Annual Research Report

代替キシレンに伴う組織標本作製時の作業工程と作業環境の整備

Research Project

Project/Area Number 18H00551
Research InstitutionKitasato University

Principal Investigator

中丸 尚美  北里大学, 医学部, 教育系技術職員

Project Period (FY) 2018
Keywords代替キシレン
Outline of Annual Research Achievements

平成24年女性労働基準規則が改定され、対象物質にキシレンが追加されたことにより代替キシレンが広く提供されるようになった。本研究では、4種の代替キシレンについて、さまざまな条件下においてキシレンと同等の作業、成果を得ることができ、本施設で行うあらゆる染色に問題がないかを精査し、組織標本作製最終工程である封入時まで脱キシレンで安定した作業工程を確立、さらに臭気対策を中心とした安全な作業環境を整備するとともに、代替キシレンはキシレンに比べ高価で経費負担増となることから、再生・再利用の可能性も併せて検討をした。
① 固定包埋時の検討 : 密閉式自動固定包埋装置(VIP)による処理において検体組織やその後の組織作製工程への影響、装置の溶剤の交換時期など稼働利用効率について
② 組織染色の検討 : HE染色をはじめ、さまざまな特殊、免疫染色について比較検討するとともに作製後時間経過した保存標本の状態確認
③ 作業環境の整備 : 作業環境における気温・湿度などの影響対策、臭気対策、手技の工夫
④ 溶剤の再生・再利用 : 標本作製工程で生じた代替キシレン廃液について工程別に分別回収し、蒸留再生法によるリサイクルシステム機器にて再生処理。またその再生溶剤について、回収率、色、臭いなどから適した利用法を検討。
これらの検討より、代替キシレンはキシレンと同等の作業が可能であるが、各製品特性があり、2種の代替キシレンは一部の染色に不適であることを確認した。製品独特の臭気、湿度など作業環境の影響を受けるものもあり、環境の整備や目的、手技の熟練度などで代替品を選択していくことが必要である。再生については回収率、再生溶剤の状態、安定性から透徹系列と脱パラフィン槽の廃液が最も有効であった。しかし加熱処理による異臭変化で再利用に適さない代替品もあった。臭気変化が起きなかったUIゾールの再生溶剤はVIPおよび脱パラフィン槽、透徹系列一槽目で再利用し、廃液の減量化につなげることができた。

  • Research Products

    (1 results)

All 2019

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 代替キシレンに伴う組織標本作製時の作業工程と作業環境の整備2019

    • Author(s)
      中丸 尚美
    • Organizer
      生物学技術研究会
    • Place of Presentation
      岡崎コンファレンスセンター(愛知県)
    • Year and Date
      2019-02-14

URL: 

Published: 2020-03-17  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi