2018 Fiscal Year Annual Research Report
十七世紀尾張藩における〈文化としての武〉に関する諸藩対照研究
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18H00644
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Research Institution | Aichi Prefectural University |
Principal Investigator |
中根 千絵 愛知県立大学, 日本文化学部, 教授 (80326131)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
龍澤 彩 金城学院大学, 文学部, 教授 (00342676)
小助川 元太 愛媛大学, 教育学部, 教授 (30353311)
鈴木 彰 立教大学, 文学部, 教授 (40287941)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 尾張藩 / 17世紀 / 文化としての武 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、愛媛県今治市河野美術館において、近世期に作成された平家物語の屏風や軍記関係の書物の調査を行った。また、愛知県名古屋市の徳川美術館で来年度に開催するシンポジウム「中世から戦国の合戦図をめぐって」の打ち合わせを行った。その他、本科研費の研究テーマに必要な諸資料「関ケ原合戦絵巻」等を撮影し、データとした。また、伝承文学研究会平成30年度大会於九州産業大学において、9月8日(土)に「シンポジウム八幡信仰と伝承文学―『八幡愚童訓』を中心にー」のパネラーとして、「八幡をめぐる物語の享受―17世紀を中心にー」と題した発表を行った。また、年度末に、平成30年度-34年度科学研究費(基盤研究(B))「十七世紀尾張藩における<文化としての武>に関する諸藩対照研究」第1回研究集会として、Pier Carlo Tommasi氏の発表を中心に、下記のような大名家に残る武に関わる文物についての意見交換を行った。本研究集会において、分担者の基礎研究としての調査が海外、国内において着実になされていることが報告された。 日時:平成31年3月24日(日)13時~17時 会場:愛媛大学サテライトオフィス多目的室4(東京都港区芝浦3-3-6東京工業大学キャンパス・イノベーションセンター) 内容:1.Pier Carlo Tommasi (トンマージ・ピエールカルロ Ph.D. Candidate, Ca’ Foscari University of Venice Japan Foundation Doctoral Fellow at Keio University)「戦国武士の「覚書」に於ける自己言及とその諸相―玉木吉保『身自鏡』を一例に」 2.研究分担者による今年度の調査報告
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画そのものは、当初の計画通りに進んでいる。ただ、予想以上に資料の撮影の額が高く、最終的に年度末の研究集会への自身の旅費が不足する事態となった。一方で、分担者の事務への残額確認が遅れたことで、そちらは、金額を余らせることになった。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題の今後については、現在、進めている各地でのシンポジウム、台湾大学、ライデン大学での調査、国際学会での発表、各地の調査を分担者や協力者と打ち合わせを密にしながら、着実に進めていきたい。
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Research Products
(7 results)