2020 Fiscal Year Annual Research Report
近世において文庫を創設・形成した大名に関する総合的研究
Project/Area Number |
18H00647
|
Research Institution | Meisei University |
Principal Investigator |
前田 雅之 明星大学, 人文学部, 教授 (00209389)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木下 華子 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (10609605)
小助川 元太 愛媛大学, 教育学部, 教授 (30353311)
渡辺 麻里子 大正大学, 文学部, 教授 (30431430)
岡崎 真紀子 奈良女子大学, 人文科学系, 教授 (30515408)
松本 大 奈良大学, 文学部, 講師 (30757018)
福田 安典 日本女子大学, 文学部, 教授 (40243141)
山本 啓介 青山学院大学, 文学部, 准教授 (50601837)
志立 正知 秋田大学, 教育文化学部, 教授 (70248722)
松本 麻子 聖徳大学, 文学部, 教授 (70708990)
渡瀬 淳子 北九州市立大学, 文学部, 准教授 (90708637)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 大名文庫 / 古典 / 古典的書物 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度はコロナ禍による影響が甚大であり、とりわけ、現地調査は困難を極めた地域・場所が多かった。 まず、5月16日(土曜日)に研究代表者・分担者・協力者が集合して、昨年度の実績、今年度の調査目標を発表し、情報共有をする研究集会が、コロナ禍による大学封鎖によって、不可能となった。当時はまだzoomも普及しておらず、研究集会を諦め、各自、可能な限りで、科研研究を推進して欲しいとお願いするにとどまった。スタートからかかる状況となったことは全体の進捗状況にふかく影響すると思われた。 とはいえ、かかる状況の中にあっても、例えば、代表者および分担者・協力者が行った島原松平文庫の文献調査は、文庫のご厚意もあって、8月、3月と調査が可能となったし、伊達家の資料の調査など調査は細々ながら行われたことは特筆しておきたい。 他の分担者も、困難な状況の中で、データのクラウドへのアップロードなどを行っているが、いかんせん、調査拒否の文庫・図書館があること、調査が禁止されている研究機関などもあり、この一年間は停滞感が否めない。 よって、最後の一年は、やはりコロナ禍下とはいえ、可能な限り、調査を行い、データ等をアップロードしていき、有終の美を飾りたく思っている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍による調査不能箇所が多きにわたったことに尽きる。例えば、昨年度は一年間閉鎖され、調査が不可能だった青山藩の文庫などである。 よって、これまでのデータ整理、可能な文庫の限定的調査に限定された結果、昨年度の期待はかなり低くなったことは否めない。
|
Strategy for Future Research Activity |
コロナ禍下の昨年度(20年)の状態は今年度(21年)においても継続されるであろうが、昨年の挽回をするべく、可能な限りの調査と蒐集したデータベースのアップロードを展開し、最終年度にふさわしい科研研究にする所存である。 幸い、zoom環境等オンライン関係の環境が整ったことで、科研研究集会、調査、データの情報交換等も容易に行われるようになったので、限界ある状況の中で、可能な限りのデータを集めて、大名文庫の実態を少しでも明らかにしたいと考えている。
|