2020 Fiscal Year Annual Research Report
1949年前後の西南中国民族エリートの覚醒と帰趨に関する史料批判主義的再検討
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18H00718
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
吉開 将人 北海道大学, 文学研究院, 教授 (80272491)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川田 進 大阪工業大学, 工学部, 教授 (10288756)
松本 ますみ 室蘭工業大学, 大学院工学研究科, 教授 (30308564)
岩谷 將 北海道大学, 法学研究科, 教授 (80779562)
清水 享 日本大学, スポーツ科学部, 教授 (90511048)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 中国 / 歴史 / 少数民族 / 民族エリート / 民族 / 西南中国 / 近現代 / 近現代史 |
Outline of Annual Research Achievements |
本科研は、少数民族(非漢民族)が集住する中国大陸西南部(西南中国)の民族エリートたちが、中華人民共和国が建国された1949年を跨ぐ時期に、いかなる社会的現実の中を生き、それによっていかなる政治的選択をするに至ったのかという問題について、各分野・各地域(民族)を専門とする研究者の共同研究で歴史学的に解明を試みることを目的とした、学術的な研究プロジェクトである。 3年目に相当する本年度は、当初、全員が札幌に集まってミーティングを開催、また最終的な成果を対外的に披露するシンポジウムを開催することを計画し、その成果を次年度以後に公刊するための出版社との話し合いまで進めていたが、コロナ禍のため、新年度開始に先立って早々に計画をすべて取り止め、海外渡航を含む調査旅行を自粛することを決定した。一方で、情報の交換はインターネット環境を利用して相互に行なわれ、成果は代表者が集約してメンバー間で共有した。 計画は大きな変更を余儀なくされたが、調査旅行などに予定していた経費をメンバー各人の研究資料の購入費用と、これまでの2年間で蓄積した調査データの整理費用に振り向けることで、かえって分析作業と成果の執筆作業に専念できた。 その結果、代表者の吉開は、民国期に活躍した貴州・雲南の彝族エリートに関する長篇論文の前半生部分を完結させて発表し、明治日本の鳥居龍蔵による苗族・彝族調査資料を利用した近代史研究の成果を発表した。分担者の松本・川田・清水はそれぞれの分担の回族・チベット族・四川彝族について成果を発表、あるいは発表に向けた準備を終えた。分担者の岩谷も、近代政治史・軍事史の立場から、専ら民族を主眼とする吉開・松本・川田・清水の研究について助言し、また自らも関連成果を発表した。なお、全体としての成果の公刊は、プロジェクトを一旦終結させた後、当初の出版計画を再検討し、次年度以後に継続して実現を目指す予定である。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(13 results)