2020 Fiscal Year Annual Research Report
Diversity of Nankai Trough earthquakes revealed by Holocene geomorphic development
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18H00765
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
松多 信尚 岡山大学, 教育学域, 教授 (40578697)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣内 大助 信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (50424916)
杉戸 信彦 法政大学, 人間環境学部, 教授 (50437076)
中埜 貴元 国土地理院(地理地殻活動研究センター), その他部局等, 研究官 (60511962)
堀 和明 東北大学, 理学研究科, 教授 (70373074)
石山 達也 東京大学, 地震研究所, 准教授 (90356452)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 南海トラフ地震 / 海岸平野 / 浜堤列 / S波浅層反射法探査 |
Outline of Annual Research Achievements |
掛川市大渕付近の海岸線や旧海食崖に直行する南北の市道大渕3号線、4号線で、名古屋大学所有の96chのランドストリーマを用いた高分解能S波浅層反射法地震探査を実施した。測線は県道を挟んだ2測線で、測線長は北側が585m、南側が512mの約1100mである。発震間隔は1m、受振点間隔は0.5mである。ただし、ワイヤーで引っ張るランドストリーマを用いたため、受振点の位置は正確には一致していない。震源は人力の板たたきで、サンプリングレートは0.25msである。目的は、崖錐に覆われている縄文海進時の波蝕棚を断面図でイメージすることで隆起量を求めることと、4列の浜堤列の地下構造を求め浜堤の発達史を考えることにあった。 マイグレーション深度断面まで解析した結果、波蝕棚は明瞭でなかったが、その南に明瞭な埋没谷があること、段丘を挟んで、基盤を不整合に覆いアバっとする完新統と思われる反射面、海側に傾く反射面が認められた。 本調査は2019年末に実施し、解析後に掘削調査を計画していたが、コロナウィルス蔓延の影響で、探査が9月に変更になり、半年以上研究が遅れることになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナウィルス蔓延に伴い、野外調査が出来なくなったため
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Strategy for Future Research Activity |
岩石海岸に関する調査を縮小し、掛川付近の地形発達と隆起量の関係を明確にする。
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