2020 Fiscal Year Annual Research Report
生活保護・生活困窮者自立支援・関連施策による「包摂型社会」構築に向けた研究
Project/Area Number |
18H00945
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
岡部 卓 明治大学, ガバナンス研究科, 専任教授 (40274998)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
室田 信一 東京都立大学, 人文科学研究科, 准教授 (00632853)
久保 美紀 明治学院大学, 社会学部, 教授 (10279127)
西村 貴直 関東学院大学, 社会学部, 准教授 (10389512)
新保 美香 明治学院大学, 社会学部, 教授 (20298053)
安藤 藍 千葉大学, 教育学部, 准教授 (20750441)
三宅 雄大 立教大学, コミュニティ福祉学部, 助教 (20823230)
杉野 昭博 東京都立大学, 人文科学研究科, 教授 (30247895)
金子 充 明治学院大学, 社会学部, 教授 (30366950)
堅田 香緒里 法政大学, 社会学部, 准教授 (40523999)
圷 洋一 東京都立大学, 人文科学研究科, 教授 (50331054)
布川 日佐史 法政大学, 現代福祉学部, 教授 (70208924)
和気 純子 東京都立大学, 人文科学研究科, 教授 (80239300)
小林 理 東海大学, 健康学部, 准教授 (80338764)
乾 彰夫 東京都立大学, 人文科学研究科, 客員教授 (90168419)
長沼 葉月 東京都立大学, 人文科学研究科, 准教授 (90423821)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 包摂型社会 / 貧困 / 社会的排除 / 差異と多様性 |
Outline of Annual Research Achievements |
社会福祉は、社会のなかで多様な人びとが様々な状況に置かれていることを前提に、これら人びとの生きにくい状況をよりよい状況へ向かうことを目指す取り組みである。このことは誰もが多様な生を尊重し、認め合い、それぞれの福祉の向上に努める社会を構築していくことを意味している。そのため人びとの生を支えるにはどのような問題・ニーズがあり、その対応策としてどのような考えや制度的仕組み、内容、体制、方法がとられているか検討していく必要がある。ここで研究対象とする貧困・低所得者領域は、経済的困窮を基底にあらわれる様々な問題・課題が集約される領域である。 そこで、本研究の目的は、貧困・低所得者対策である生活保護・生活困窮者自立支援・関連施策による方策(制度・政策およびソーシャルワーク)が「包摂型社会」構築にどのように寄与しているかを理論的・実証的研究を通じて検証し、今後とりうる方策を検討することである。 以上の研究目的設定のもと、本年度は、下記の支援者・当事者等へのインタビュー調査の実施し、現状と課題の実態把握と検討を行った。 ①社会福祉協議会の職員に現在の状況についてインタビュー調査、②LGBTに関連した当事者のインタビュー調査、③教育困難に対する支援者および当事者のインタビュー調査を実施している。 また、オンラインで研究者にて現在の実態と支援方法等についてインタビュー調査も行っている(貧困・低所得者・ホームレス・生活困窮者・社会的養護・児童虐待対応・成年後見制度等)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究調査事業において、文献調査は進んでいるが新型コロナウイルスの影響によりフィールド調査は調査対象となる当事者や支援者の調整に時間を要し予定通りとはなっていない。具体的には以下の通りである。①研究代表者・研究分担者が、それぞれの研究領域(社会福祉、社会政策、教育政策等)において書籍や論文等で研究成果を発表している。②国内外の学会で発表・報告等を行っている。③インタビュー調査の実施やこれまでの研究成果について分担研究者等と意見交換を行っている。④予定されていた研究会が新型コロナウイルスの影響で延期になった。以上のことから「やや遅れている」とする。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画に即して研究を推進していく予定を立てている。研究会開催等の目途が立っていない。直近の3月に研究会の開催予定であったが、 新型コロナウイルスの影響で延期となり現時点では夏季に開催予定としている。 また、今年度における全体のまとめとして位置づけた研究会や国内のインタビュー調査等が予定されているが現下では見通しが立ちにくいことから新型コロナウイルスの影響の推移を見極め、オンラインでの開催やメール等で可能な方法での実施を検討している。研究内容について変更も余儀なくされることも出てくると考える。
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Research Products
(54 results)