2020 Fiscal Year Annual Research Report
家庭環境における自閉症母子相互作用の促進プログラムの開発
Project/Area Number |
18H00996
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
作田 亮一 獨協医科大学, 医学部, 教授 (40254974)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 保護者支援 / 自閉症スペクトラム障害 / 遠隔支援 / 行動視察アプリケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】本研究では、自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorders)を有する小児、及び保護者に対し、家庭環境における母子相互作用の促進を目標とし、保護者の育児ストレス・不安を低減させるワークショップ、自閉症スペクトラム障害児の社会的コミュニケーション発達を促す保護者へのコンサルテーション、及び行動観察アプリケーションを活用した家庭内母子相互作用の遠隔支援を、同一の包括的母子支援プログラムとして開発し、その効果を各種標準化検査及び行動データから検証することを目的とした。2019年度には3組の母子に対して6ヶ月間に及ぶ集中的な介入を対面・遠隔を組み合わせながら行いこのパイロットスタディーで得られた結果をもとに、2020年度から2021年度にかけては、20組以上の母子に対し、遠隔で短期集中型(1ヶ月間)ワークショップを実施した。 【結果】包括的母子支援プログラムの開発は完了し、長期型では保護者の育児ストレス・不安を低減させるとともに、ASD児の行動問題の減少及び社会的コミュニケーションを促すことは可能なことが示唆された。短期型では保護者の精神的健康については影響する傾向があるものの、ASD児の行動変容へ顕著な効果は認められなかった。 【研究成果公開シンポジウム開催】2022年2月「自閉スペクトラム症児の発達支援をアップデートする」シンポジウムを開催しオンラインで600名以上の参加者を集めた。 【結論と今後の展開】コロナ禍の現状において、ズームを使用した今回の特に親支援に重点を置いた遠隔発達支援は親の子育てストレス軽減に有用と考えられた。しかしながら、対面でのきめ細かいワークショップの意義も再認識された。以上の結果から、母子相互作用促進プログラムの社会実装に関するコストベネフィット分析を考慮しながら、持続可能な支援プログラムを運用していくことの重要性が示唆された。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(20 results)
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[Journal Article] Acute administration of methylphenidate differentially affects cortial processing of emotional facial expressions in ADHD children as studied by functional near infrared spectroscopy.2020
Author(s)
Kobayashi M, Ikeda T, Tokuda T, Monden Y, Nagashima M, Mizushima SG, Inoue T, Shimamura K, UjiieY, Arakawa A, Kuroiwa C, Ishijima M, Kishimoto Y, Kanazawa S, Yamagata T, Yamaguchi MK, Sakuta R, Dan I
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Journal Title
Neurophotonics.
Volume: 7
Pages: 025003
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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