2021 Fiscal Year Annual Research Report
Development and application toward technology education of curricula which enhances practical prospect of academic ability based on system thinking
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18H01018
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
藤本 登 長崎大学, 教育学部, 教授 (60274510)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | システム思考 / 電力需給 / エネルギー / 氷山モデル / ループモデル / STEAM教育 / VR教材 / カード教材 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,生徒や大学生にリスク・システム思考概念を構築させるために,電力需給システム等の評価・活用(新技術の創造も含む)を可能とさせるカリキュラム・教材開発を行った。具体的には,中学校技術科を対象に,「送配電」を中心に据えた電力需給システム学習教材を開発し,授業実践によりその有用性を事前・事後アンケートにおける意識調査から検証した結果,学習を通して最も重視する視点には大きな変化は与えないが,太陽光発電推進に対する主張に影響を与えることが分かった。クロス集計を実施したところ,最も重視する視点に大きな変化は確認できなかった。またレポート課題「太陽光発電推進の目標値を探ろう」のルーブリック判定結果から,96.5%の生徒がS+3E の視点を用いて自らの考えを表現していたことから,生徒はS+3Eの視点を総合的に用いて多面的に考えた結果,太陽光発電推進に対する主張が変化したが,最も重視する視点には大きな変化がないことが分かった。また,中学校技術分野の問題解決学習において,氷山モデルとループモデルというシステム思考を導入した授業実践を行い,その効果を検証した結果,氷山モデルは,発電方法の仕組みの理解や電力需給システムの課題把握に,また地球温暖化のように未来を見据えて俯瞰的に物事を捉える学習に効果があることが分かった。ループモデルは,段階的に利用することで電力需給システムの要素間の因果関係を捉え,技術の見方・考え方を働かせて技術と社会や生活の関わりについて考えさせることができることがわかった。さらに,開発した全天球型発電所探索アプリをSTEAM教育の視点から小学校教員に評価させたところ,本アプリの各教科での活用の余地や,地理的感覚の醸成といった土地の特徴を学習する授業などに用いられる可能性が示唆され,改善点に関して,「電力量のデータ」,「働く人の思いや考え」の追加などが挙げられた。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)