2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Educational Program for Generating Global Innovation through International Co-creation
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18H01031
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
坂本 宗明 金沢工業大学, バイオ・化学部, 准教授 (00444612)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大澤 敏 金沢工業大学, バイオ・化学部, 教授 (50259636)
栃内 文彦 金沢工業大学, 基礎教育部, 教授 (50387354)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ソーシャルサービス / 異分野・異文化連携 / 課題発見・解決型学習 / イノベータ教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
実社会における問題発見・解決型学習プログラムの実施を通じ,現実に存在する問題の発見から解決案の具現化に至る知識・技能を統合的に修得する教育法として確立するため,2019度9月にインドネシア・ジョグジャカルタ市において,ムハマディア大学ジョグジャカルタ校およびシンガポール理工学院と連携し,国際協働に基づくソーシャルサービスを通じた問題発見・解決型技術者教育プログラムを2週間にわたり実施した。 2020年2月に実施予定としていたホーチミン市経済大学(ベトナム),ムハマディア大学マカッサル校(インドネシア),シンガポール理工学院(シンガポール),および金沢工業大学(日本)が連携し,実施予定であった没入型課題発見・解決プログラム「ラーニングエクスプレス金沢」については,新型コロナウイルス感染症拡大の影響により延期となったが,その過程において石川県七尾市 スギヨ株式会社様,石川県金沢市 近江町市場振興組合様との教育連携を推進した。 2019年12月には,日本国内の高等教育機関においてグローバル教育を担う教職員が参画するグローバル人材育成教育学会 第7回全国大会(於 芝浦工業大学)において,本研究の一環として実施された問題発見・解決型学習プログラムとものづくり教育プログラムの概要および,指導運営にあたる教職員の連続性に関して "異分野・異文化連携に基づくソーシャルイノベーション型国際共創教育プログラムの実践と運用”と題した研究発表を行った。同時に,日本国内における高等教育機関の問題発見・解決型教育プログラム開発の責任者と意見・情報交換を行い,プログラムの効果を定量的に評価する手法の開発に関する知見を得るともに,日本国内における研究者ネットワークを構築した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2019年度においては,昨年度までに構築された東南アジア圏における教育研究連携基盤を活用し,指導運営にあたる教職員の資質向上教育能力向上の視点を加えて国際連携教育プログラムを実施した。また,異文化連携・イノベーション教育プログラムの先進的取り組みを続けている日本国内の高等教育機関および企業との教育連携基盤を構築した。 2020年2月に予定されていた「4カ国連携に基づく没入型課題発見・解決型教育プログラム」については,新型コロナウイルス感染症拡大の影響によりやむを得ず延期の判断に至ったが,そのための教育基盤構築,連携先の開拓は順調であった。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度は新型コロナウイルス感染症の全世界的拡大を受け,国家間の移動を伴うプログラムの実施は極めて困難であると予想される。そのため,研究計画の一部を繰り上げ,グローバル教育プログラムの遠隔実施・遠隔協力に必要となる情報量の明確化,およびプログラムに参加した学生の学習成果,修学に与える影響の調査・明確化を先行実施する。
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