2019 Fiscal Year Annual Research Report
Exploring for the role of genetic and environmental factors in the development of social cognition: a UK-Japan comparison study between Williams syndrome and Autism spectrum disorders
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18H01103
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
平井 真洋 名古屋大学, 情報学研究科, 准教授 (60422375)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅田 晃佑 白鴎大学, 教育学部, 准教授 (90711705)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 発達 / 非定型発達 / 自閉スペクトラム症 / ウィリアムス症候群 / 文化比較 / 社会的認知 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、我々の社会・文化を形成する上で必須な社会的知覚・認知特性が「遺伝」「環境」要因によりどのような発達変化を遂げるかについて明らかにすることを目指す。このため、社会的知覚・認知特性が異なるとされる自閉スペクトラム症(ASD)ならびにウィリアムス症候群(WS)児を対象に、社会的知覚・認知特性を明らかにする課題を設計の上、社会的コミュニケーション様式が異なる日本と英国において同一課題を実施し、発達過程を直接比較する。本年度は、人物を含む自然画像を提示した際の視線計測を実施し、自発的な注意の配分がどのように異なるのか、さらには発達軌跡がどのように変化するかを検討した。結果,定型発達児は自人種の顔をよく見る傾向があるのに対し,ASD・WS児では異なるパターンを示した。今後は英国でのデータ収集の結果を待ち、日英ASD・WS児においてどのような傾向が見られるかを明らかにする。更に対人応答特性を調べるため、対人応答性尺度第二版などの質問紙調査を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
日本側で予定していたデータ収集はひとまず完了したものの、英国側のデータ収集の進捗が遅れている。英国グループと連携の上、英国側における同一課題データの収集を進めていく。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度の研究を更に進め、自閉スペクトラム症(ASD)児とウィリアムス症候群(WS)児を対象とした社会的認知課題に関する研究を実施する。英国共同研究者との緊密な連携を図りながら日英ASD・WS児を対象に同一社会的知覚・認知課題を実施する体制を整える。日本側のデータ取得を効率的に実施できるよう関連機関と連携の上、研究を進める予定である。具体的には以下の研究項目を中心に進める。 【項目1】各種質問紙による対人応答特性の検討。 【項目2】社会的認知課題:アイトラッキング装置を用いたASD・WS両群における社会的認知課題の発達軌跡を明らかにする。いずれの項目も言語年齢、生活年齢を統制した定型発達児を対象とした研究を実施する。
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