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2018 Fiscal Year Annual Research Report

Mathematical model for the prediction of driver's health condition

Research Project

Project/Area Number 18H01392
Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

金子 成彦  早稲田大学, 理工学術院, 教授(任期付) (70143378)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2021-03-31
Keywords機械力学 / 交通事故 / 居眠り運転 / 自動車 / 生体信号処理 / 数理モデル / 体調モニタリング / 非侵襲計測
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は,数理モデルによってドライバーの眠気推定のメカニズム,体調急変検知のメカニズム,ドライバーの周囲環境の変化に対する応答を説明することのできる数理モデルを提案することである.学術的独自性は,四つあると考えている.一つ目は,Kotaniらによって研究された自律神経の活動状態が心臓系にどのような影響を及ぼすかを再現したモデルとOlufsenらが提案した末梢血管のモデルに心臓からの拍出流量のモデルと血管系のモデルを統合することにある.二つ目は,心臓内科の専門医との共同作業により疾病発生時を模擬できる数理モデルについて研究を行うことにある.三つ目としては,数理モデルに登場する係数を決定する必要がある.そのために,分岐を有する血管系のモデル実験によって圧力損失係数を,また,被験者のデータから自律神経系と血管系との連成係数を決める必要があり,多数の被験者のデータからパラメータを決定する.その際には機械学習を利用する.四つ目として,ドライバーの眠気を誘発する自律神経系の変化は人間の情動だけでなく外部環境の変化によっても影響を受けるため,外部環境の一つである温熱環境の変化と自律神経指標の変化の相関性を評価する数理モデルを提案する.
今年度の研究では,3番目の着眼点についての研究を推進した.具体的には,計算結果に影響を与える各種パラメータの影響を感度解析し,さらに血管分岐部の圧力損失のモデル化と係数に関する検討を行った.なお,シミュレーションの初期条件を作るためには被験者の生体信号が必要であるが,被験者による生体信号測定を行うために新たに連続血圧計を特注し,連続血圧計で取得された様々な情報に機械学習を適用することで,計算用の入力データを作ることに成功した.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

過去に提案された数理モデルのサーベイを行い,数理モデルの問題点の抽出し,その問題点を修正した新たなプログラムを作成し,計算を行った.以前のモデルに基づく計算結果よりも新たなモデルに基づく計算結果は実験結果をより忠実に再現できていることが確認できた.具体的には,計算結果に影響を与える各種パラメータの影響を感度解析し、さらに血管分岐部の圧力損失のモデル化と係数に関する検討を行った.
なお,シミュレーションの初期条件を作るためには被験者の生体信号が必要であるが、被験者による生体信号測定を行うために新たに連続血圧計を特注し,連続血圧計で取得された様々な情報に機械学習を適用することで,計算用の入力データを作ることに成功した.

Strategy for Future Research Activity

連続血圧計は特注品だったことから、納品までに時間を要し、その後、取り扱いに習熟し、安定して計測が可能になるまで経験を要したものの、ようやく、計算に必要な入力情報を取得できることろまで到達することができた.
被験者の人数を増やすことと、計算事例を増やすことが課題である.
今後の研究方針としては,事例数を増やして、より多くの被験者からの生体信号情報に基づいた計算結果から、体調変化や漫然状態の予測が可能となることを目指す.

Research Products

(5 results)

All 2018

All Presentation (5 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Presentation] Unconstrained Monitoring of Biological Signals Using an Aortic Pulse Wave Sensor2018

    • Author(s)
      Naoki Hagiyama, Akihisa Mito, Harutoyo Hirano, Zu Soh, Etsunori Fujita, Yumi Ogura, Ryuichi Uchikawa, Shigehiko Kaneko, Ryuji Nakamura, Noboru Saeki, Masashi Kawamoto, Masao Yoshizumi and Toshio Tsuji
    • Organizer
      40th Annual International Conference of the IEEE Engineering in Medicine and Biology Society
    • Int'l Joint Research
  • [Presentation] 血圧情報を利用した眠気推定精度向上に関する研究2018

    • Author(s)
      進藤友陽,金子成彦
    • Organizer
      日本機械学会LIFE2018
  • [Presentation] ドライバーの体調急変検知に向けた心臓血管系モデルの提案とその活用法に関する研究2018

    • Author(s)
      金子成彦,角谷健斗,進藤友陽
    • Organizer
      自動車技術会秋季大会
  • [Presentation] カオス解析を用いた疲労度合の推定(ストレスの程度が人に与える影響について)2018

    • Author(s)
      延廣良香,藤田悦則,小倉由美,吉栖正生,金子成彦
    • Organizer
      日本設計工学会2018年度秋季大会研究発表講演会
  • [Presentation] 生体信号を用いたベンチレーションシステムの開発(スポット冷却の衣服内気候に与える影響についての検討)2018

    • Author(s)
      元家達也,藤田悦則,吉栖正生,塚本直樹,小倉由美,金子成彦
    • Organizer
      日本設計工学会2018年度秋季大会研究発表講演会

URL: 

Published: 2021-01-27  

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