2019 Fiscal Year Annual Research Report
A comparative institutional study for strategic agricultural technology development and extension model building under free trade promotion
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18H02283
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Research Institution | Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine |
Principal Investigator |
金山 紀久 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (00214445)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
納口 るり子 筑波大学, 生命環境系, 教授 (00323246)
耕野 拓一 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (20281876)
近藤 巧 北海道大学, 農学研究院, 教授 (40178413)
福田 晋 九州大学, 農学研究院, 教授 (40183925)
志賀 永一 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (50235511)
仙北谷 康 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (50243382)
河野 洋一 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教 (80708404)
宮崎 さと子 (窪田さと子) 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教 (90571117)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 農業R&D / 普及制度 / 搾乳ロボット / 協同普及事業 / クロスアポイントメント / 韓国 / ウィスコンシン大学 / 福井県 |
Outline of Annual Research Achievements |
アメリカの農業R&Dと普及制度について,ウィスコンシン大学マディソン校(UW)において調査を実施し,整理を行った。特に農業の普及部門についてのみ調査対象とした。ハッチ法に基づいてUWには12の農業研究センターが設置され,試験研究の目的に沿って地域が選定され,試験研究が実施されていた。スミス・レバー法に基づいてアメリカの連邦政府と州政府(州立大学,郡)の協同によりUWにおいても農業R&Dと普及が実施され,農学,農業R&D,普及事業に関わる大学教員には,100%大学から給与が支払われる教員と,普及事業に携わる割合によってアメリカ農務省から支給割合が決まるクロスアポイントメントによる教員,100%アメリカ農務省から支払われる教員がおり,農業R&Dと普及事業の特性を踏まえた大学の機能を有効に活用する仕組みが整えられており,日本の農業R&Dと普及制度においてさらに大学の機能を有効に活用する上で参考となる制度と考えられた。 県立の大学を設置する福井県の農業R&Dと普及体制について調査を行った。福井県立大学の農業R&Dと普及に対する関りは,他の都道府県と同様に大学の役割は小さく,県の試験研究機関と普及組織が大きな役割を担っていた。なお2020年4月に生物資源学科に加えて創造農学科が新設され,この学科の特徴の一つとして福井県に適した新品種開発研究があり,農業R&Dの取り組みを大学の特徴としており,今後,大学と県の試験場や普及組織との連携の萌芽と考えられた。 韓国の農業R&Dとその普及体制を整理し,特に地域レベルで農家に普及事業を行う農業技術センターに設置された農産物総合加工センターにおける6次産業化の取り組みを取り上げ,その特徴と課題を明らかにした。また,新技術普及の背景にある新技術導入のための経営的取組みを整理するため,搾乳ロボット導入農家を対象に調査分析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19の感染拡大により海外渡航の自粛により海外調査が行うことができないため。
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Strategy for Future Research Activity |
海外渡航の自粛制限が解除され次第海外調査を行う。
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Research Products
(1 results)