2021 Fiscal Year Annual Research Report
Development of novel synthesizing treatment strategy by exhaustive research on temporal bone squamous cell carcinoma
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18H02951
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
中川 尚志 九州大学, 医学研究院, 教授 (70274470)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安松 隆治 九州大学, 医学研究院, 准教授 (00444787)
若崎 高裕 九州大学, 大学病院, 助教 (10608871)
鍋島 一樹 福岡大学, 医学部, 教授 (40189189)
松本 希 九州大学, 大学病院, 講師 (60419596)
小宗 徳孝 九州大学, 大学病院, 助教 (80529884)
古後 龍之介 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (90529885)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 外耳道癌 / 側頭骨 / 扁平上皮癌 / エピジェネティック |
Outline of Annual Research Achievements |
A. RNAseqを用いた網羅的遺伝子発現解析 外耳道扁平上皮癌検体のトランスクリプトーム解析をRNAseqを用いて行った。遺伝子オントロジー解析を行ったところ、細胞外マトリックスに関連する遺伝子が、側頭骨扁平上皮癌で高発現していることが判明した。また腫瘍高発現遺伝子のうち、高発現遺伝子群の中に、ラミニン5γ2(LAMC2)やMMPといった細胞外マトリックスリモデリングに関与する遺伝子に加え、IL-1βといった炎症に関与する遺伝子が含まれていた。GSEA解析を行ったところ、LAMC2の発現と、EMTに関与する遺伝子setが正の相関をすることを見出した。またLAMC2の発現がKi67の発現と正の相関を示すことが明らかになった。さらに、カプランマイヤー曲線では、LAMC2の高発現症例では有意に予後が悪いことを確認した。この結果を踏まえ、LAMC2の発現は、これまで報告されてきた癌浸潤能だけではなく、癌増殖能にも関与する可能性があることが考えられた。 B. ヒト由来側頭骨扁平上皮癌細胞株の樹立 2018年度までに患者由来の組織からprimary culture colonyの作成に成功していた。その培養方法を用いて、培養細胞を継代する中で、安定して継代可能なコロニーを認め、そのコロニーからヒト由来側頭骨扁平上皮癌細胞株の作成に成功した。側頭骨扁平上皮癌の細胞株は、世界で初めてである(現在論文作成中)。これまで、側頭骨扁平上皮癌研究において、細胞株が存在しないことが、 In vitroの研究の遅延につながっていたが、今後の分子生物学的研究に大きく寄与することが期待できる。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)