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2020 Fiscal Year Annual Research Report

健康起因事故に関する危険因子の特定と社会環境の相互作用に関する疫学研究の展開

Research Project

Project/Area Number 18H03056
Research InstitutionJuntendo University

Principal Investigator

谷川 武  順天堂大学, 大学院医学研究科, 教授 (80227214)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 淡野 寧彦  愛媛大学, 社会共創学部, 准教授 (10591951)
丸山 広達  愛媛大学, 農学研究科, 准教授 (20627096)
斉藤 功  大分大学, 医学部, 教授 (90253781)
Project Period (FY) 2018-04-01 – 2022-03-31
Keywords交通事故 / 危険因子 / 社会環境
Outline of Annual Research Achievements

2020年度は、2010年度のベースライン調査ならびに2015年度の5年後追跡調査に参加した対象者に10年後追跡調査を実施した。その結果、2010年のベースライン調査ならびに2015年度の5年後追跡調査に参加した82名、2015年の5年後追跡調査から参加した12名の、計94名に対して調査を実施することができた。しかしながら、2021年度は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により現地調査を実施できなかった。
また、2020年では、2015年度から2018年度までの既存データを用いて、ワーク・ファミリー・コンフリクトと交通事故経験との関連について検討した。ワーク・ファミリー・コンフリクトの質問票は8項目あり、最初の4項目は仕事上の責任による家庭生活への妨げられる尺度を測定し(Work to family: WtoF)、次の4項目は家庭の事情による仕事への障害が出てくる尺度を測定する(Family to work: FtoW)。回答は「全くない」0点から「よくある」3点の3件法で行う。各項目の得点を加算し、WtoFとFtoWの合計点を算出し、ワーク・ファミリー・コンフリクト(Work family conflict: WFC)の尺度とし、三分位(低群、中群、高群)で分けた。各尺度と交通事故経験との関連について、性、年齢、教育歴を調整した多変量調整ロジスティック回帰分析を行った。その結果、低WFC群に対する、中WFC群、高WFC群の多変量調整オッズ比(95%信頼区間)は、1.38(0.77-2.48)、1.84(1.04-3.25)であった。
この結果について、第80回日本公衆衛生学会総会(2021年12月)にてポスター発表を行った。また、2019年にWorld Sleep 2019で発表した、睡眠呼吸障害と交通事故経験との関連について、「Sleep disordered breathing and subjective excessive daytime sleepiness in relation to the risk of motor vehicle crash: the Toon Health Study」としてScientific Reports誌に掲載(2020年10月)された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

2020年度は94名の対象者に対して追跡調査を実施することができたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、健診の実施規模を縮小せざるを得なかった。また、健康起因事故の危険因子についても、睡眠呼吸障害との関連について国際誌に掲載された他、ワーク・ファミリー・コンフリクトとの関連についても明らかにすることができた。
2021年度は新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により、現地調査を実施することが出来なかった。しかしながら、既存データを用いて生活習慣と交通事故との関連や地理情報と交通事故との関連について、現在、分析を進めている。
以上より、2020年度ならびに2021年度は新型コロナウイルス感染症の感染拡大により現地調査が研究計画通りに遂行できない状況であったが、既存データによる分析は概ね順調に進んでいる。総じて、新型コロナウイルス感染症の影響により、研究全体の進捗は若干遅れていると考えられる。

Strategy for Future Research Activity

2022年度では、申請者らが共同運営しているコホート研究「東温スタディ」において、2009年から2011年に受診し、さらに2015年、2016年に参加した受診者975名を対象に追跡調査を実施する予定である。また、既に調査を終えた約1,700名の疫学データを用いて、「軽度認知障害」「自律神経機能」「生活習慣」「カフェイン飲料」「注意力」等と交通事故との関連をコホート解析をする。さらに、交通事故経験者の居住地域の地理情報について、より詳細な分析を行う。

Research Products

(2 results)

All 2021 2020

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] Sleep disordered breathing and subjective excessive daytime sleepiness in relation to the risk of motor vehicle crash: the Toon Health Study2020

    • Author(s)
      Matsuo Ryotaro、Tanigawa Takeshi、Tomooka Kiyohide、Ikeda Ai、Wada Hiroo、Maruyama Koutatsu、Saito Isao
    • Journal Title

      Scientific Reports

      Volume: 10 Pages: 17050

    • DOI

      10.1038/s41598-020-74132-7

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Presentation] ワーク・ファミリー・コンフリクトと交通事故との関連:東温スタディ2021

    • Author(s)
      友岡清秀,池田愛,斉藤 功,丸山 広達,谷川武
    • Organizer
      第80回日本公衆衛生学会総会

URL: 

Published: 2022-12-28  

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