2022 Fiscal Year Annual Research Report
Factors for changing global institutions for sustainable development in terms of configuration of actors
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18H03428
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
蟹江 憲史 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 教授 (90326463)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 香菜子 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (70599125)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | SDGs / 持続可能な開発 / CSD / 国際制度 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は、コロナ禍が明けたことから二度にわたるフィールドワークをニューヨークで行い、ステークホルダーへの聞き取り調査を実施した。とりわけ、CSDおよびHLPFへの変化については、国連総会議長のチャバ・コロシ氏、元ガテマラ交渉官でSDGs提案を行ったヒメーナ・レイバ氏をはじめとして、ニューヨーク国連本部の経済社会局職員にも多数聞き取り調査を行った。昨年度はHLPFが国連総会のもとで開催されるという、CSDからHLPFへの最大の変化点が実施されたとしてもあり、効果的なフィールドワークを実施できた。 この結果、HLPFそのものの制度的変化により、4年に一度国連総会のもとでこれが開催されることで、持続可能な開発の国連内での位置づけが大きく変化したこと、国連内にも持続可能な開発に関する部局の権限が増え、その活動も増えるなど、大きな変化があったことが証明された。さらには、SDGsの登場が、この制度的変化に大きな影響を及ぼしたことが明らかとなった。SDGsがグローバルな目標として登場し、また、そのデザイン性の高さから多様なフォーラムで引用される機会が増えたことで、国連組織内外での持続可能な開発の地位が向上し、これが、国連総会の下でのHLPF実施が行われるという制度的展開と相まって、持続可能な開発の国連における主流化に大きく貢献していることが明らかとなった。また、SDGsという新たなグローバル目標へのステークホルダーの期待が収れんしていることにより、国際規範が広がりを見せていることも明らかとなった。期待の収斂は国際レジームに見られるものであるが、目標ベースのガバナンスにおいても、これと同様の期待の収斂がみられることが明らかとなった。これは国際政治学の研究の上でも新たな発見であり、今後目標ベースのガバナンスの理論化を進める上で大きな意味を持つ研究成果となった。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(17 results)
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[Journal Article] Safe and just Earth system boundaries2023
Author(s)
Rockstrom Johan、Gupta Joyeeta、Qin Dahe、Lade Steven J.、Abrams Jesse F.、Andersen Lauren S.、Armstrong McKay David I.、Bai Xuemei、Bala Govindasamy、Bunn Stuart E.、Ciobanu Daniel、DeClerck Fabrice、Ebi Kristie、Gifford Lauren、Gordon Christopher、Hasan Syezlin、Kanie Norichika
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Journal Title
Nature
Volume: 619
Pages: 102~111
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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[Journal Article] What scientists need to do to accelerate progress on the SDGs2023
Author(s)
Malekpour Shirin、Allen Cameron、Sagar Ambuj、Scholz Imme、Persson ?sa、Miranda J. Jaime、Bennich Therese、Dube Opha Pauline、Kanie Norichika、Madise Nyovani、Shackell Nancy、Montoya Jaime C.、Pan Jiahua、Hathie Ibrahima、Bobylev Sergey N.、Agard John、Al-Ghanim Kaltham
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Journal Title
Nature
Volume: 621
Pages: 250~254
DOI
Open Access / Int'l Joint Research
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[Book] Global Sustainable Development Report 2023: Times of crisis, times of change: Science for accelerating transformations to sustainable development2023
Author(s)
J. Jaime Miranda, Imme Scholz, John Agard, Kaltham Al-Ghanim, Sergey N. Bobylev, Opha Pauline Dube, Ibrahima Hathie, Norichika Kanie, Nyovani Janet Madise, Shirin Malekpour, Jaime C. Montoya, Jiahua Pan, Asa Persson, Ambuj Sagar, Nancy Shackell
Total Pages
224
Publisher
United Nations
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