2020 Fiscal Year Annual Research Report
ウガンダ農村社会で生活するてんかん患者とその家族のための包括的ケアのモデル構築
Project/Area Number |
18H03442
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
西 真如 広島大学, 人間社会科学研究科(総), 准教授 (10444473)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗本 英世 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (10192569) [Withdrawn]
波佐間 逸博 東洋大学, 社会学部, 教授 (20547997)
佐藤 靖明 大阪産業大学, デザイン工学部, 准教授 (30533616)
杉木 明子 慶應義塾大学, 法学部(三田), 教授 (40368478)
太田 至 京都大学, アフリカ地域研究資料センター, 名誉教授 (60191938)
坂井 紀公子 金沢星稜大学, 人文学部, 講師 (70722023)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | てんかん / ケア / 限られた医療資源 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度については、新型コロナウイルス感染症流行に関連する相手国の事情により、成果の取りまとめに不可欠な現地調査が困難であった。そのため国内において、患者を抱えた家族のケア負担および生計活動へのインパクトを、地域に固有の生業手段や家族制度等を踏まえつつ明らかにするための調査ツールの検討をおこなった。前年度までに現地でおこなった世帯調査の結果を分析し、期待する結果が得られなかった項目については、質問内容や現地語への翻訳の適切さについて再検討した。加えて、限られた医療資源のもとで患者の生活の質を確保するための支援方法の検討をおこなった。国内外でてんかん患者とその家族の支援に用いられているツールや、作業療法などの介入方法が、ウガンダ北部農村の文脈でどのように活用できるのか検討した。 2021年度(繰越年度)も同様に成果の取りまとめに不可欠な現地調査が困難であったため、引き続き調査ツールの開発と支援方法の検討をおこなった。 2022年度(再繰越年度)は、引き続き調査ツールの開発と支援方法の検討をおこなった。ウガンダ北部農村で生活するてんかん患者とその家族に対して、地域の社会的・生態学的文脈に沿った支援をおこなうためのツールを試作した。また渡航を再開し、成果の取りまとめに必要な現地調査を実施した。ウガンダ北部の農村で生活する難治性てんかん患者とその家族の生計とケアに関する追加的な調査をおこなった。加えて支援ツールの検証をおこなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2020年度及び2021年度(繰越年度)は、現地調査ができなかったため研究の進捗に大幅な遅れが生じたが、2022年度(再繰越年度)に渡航を再開し、現地調査を実施することができたため、結果的に調査はおおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
再繰越の結果、2022年度をもって研究期間が完了した。今後は引き続き、研究成果の発信をおこなう。
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