2018 Fiscal Year Annual Research Report
A Study on Interchange of Legal Practice and Academic Intelligence in Empire and Colonies from the View Point of Dr. Santaro Okamatsu as the Starting Point
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18H03618
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
浅古 弘 早稲田大学, 法学学術院(法務研究科), 名誉教授 (90247198)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 哲夫 早稲田大学, 法学学術院, 教授 (90063809)
山中 至 熊本大学, 大学院法曹養成研究科, 名誉教授 (90167718)
新田 一郎 東京大学, 大学院法学政治学研究科(法学部), 教授 (40208252)
井上 正仁 早稲田大学, 法学学術院(法務研究科・法務教育研究センター), 教授(任期付) (30009831)
菅原 郁夫 早稲田大学, 法学学術院(法務研究科・法務教育研究センター), 教授 (90162859)
小沢 隆司 札幌学院大学, 法学部, 教授 (10347734)
浦川 道太郎 早稲田大学, 法学学術院, 名誉教授 (90063792)
岡松 暁子 法政大学, 人間環境学部, 教授 (40391081)
岡本 真希子 津田塾大学, 学芸学部, 准教授 (30298111)
谷口 眞子 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (70581833)
藤野 奈津子 千葉商科大学, 商経学部, 教授 (90318717)
石田 京子 早稲田大学, 法学学術院(法務研究科・法務教育研究センター), 准教授 (10453987)
山田 八千子 中央大学, 法務研究科, 教授 (90230490)
太田 茂 日本大学, 危機管理学部, 教授 (00632415)
中網 栄美子 秀明大学, 学校教師学部, 講師 (10409724)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 植民地法制 / 法制史 / 台湾 / 岡松参太郎 / 判決原本 / 法実務 / 近代法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、①Darryl E. Flaherty, Public Law, Private Practice : Politics, Profit, and the Legal Profession in Nineteenth-Century Japan, (Cambridge, Massachusetts : Harvard University Asia Center, 2013)の全訳を浅古弘監訳『近代法の形成と実践-19世紀日本における在野法曹の世界(早稲田大学比較法研究所叢書46)』として刊行した。②日本統治時代の花蓮地方法院刑事判決原本仮目録(8冊2,067件)の点検を行い、公開用目録を完成した。②「岡松参太郎文書」のうち台湾関係の文書の翻刻作業に取りかかった。③岡松家関係資料調査のため、岡松家墓所・岡松代官屋敷跡・県立先哲資料館(大分県大分市)日出町歴史資料館・帆足萬里記念館・致道館・松屋寺・西エン<山偏に奄>精舎跡(大分県日出町)及び旧岡松代官屋敷(「良聞居」)(大分県別府市)の見学・調査・資料収集を行った〔「大分合同新聞」2018年12月29日朝刊に記事が載る〕。④第16回「帝国と植民地法制」研究会(2018年6月30日 早稲田大学)を開催し、江永博「領有初期の植民地台湾における司法処分と行政処分問題-林イ<土偏に巳>埔撫墾署管内蕃地殺人事件を事例に-」の報告があった。⑤第17回「帝国と植民地法制」研究会(2018年11月17日 早稲田大学)を開催し、岡本真希子「植民地統治初期台湾における法院通訳-多言語社会と司法通訳の人材-」、山中至「『旧刑法』謀殺罪・故殺罪の源流について」の報告があった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
①『近代法の形成と実践-19世紀日本における在野法曹の世界(早稲田大学比較法研究所叢書46)』を刊行することができた。②「花蓮地方法院刑事判決原本」の公開用目録が完成した。③「岡松参太郎文書」の翻刻作業の進捗が順調である。④「帝国と植民地法制」研究会の開催が当初予定より少なく2回であった。
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Strategy for Future Research Activity |
平成31(令和元)年度には、①「岡松参太郎文書」のうち台湾関係文書の翻刻作業を継続する。②岡松参太郎をはじめ植民地統治に関係した法学者の研究を進める。③「台中地方法院刑事判決原本」(複製本)及び「花蓮地方法院刑事判決原本」(複製本)の公開を行うための準備を進める。④國立台湾大学の「日治期法院档案」資料庫DBに収載されていない日本統治時代の裁判記録につき、実地調査を行う。⑤研究会を年4回程度行い、各自の研究成果を論文集にまとめ公刊を目指すことを研究計画の中心としたい。
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Research Products
(5 results)