2020 Fiscal Year Annual Research Report
The Decline and Renovation of International Institutions: Political Economic Analysis
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18H03623
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
鈴木 基史 京都大学, 法学研究科, 教授 (00278780)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯田 敬輔 東京大学, 大学院公共政策学連携研究部・教育部, 教授 (00316895)
石黒 馨 神戸大学, 経済学研究科, 名誉教授 (20184509)
岩波 由香里 大阪市立大学, 大学院経済学研究科, 准教授 (40635447)
栗崎 周平 早稲田大学, 政治経済学術院, 准教授 (70708099)
多湖 淳 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (80457035)
石田 淳 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (90285081)
小浜 祥子 北海道大学, 公共政策学連携研究部, 准教授 (90595670)
中山 裕美 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (90634014)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 国際政治経済論 / 国際制度 / ゲーム理論 / 計量分析 / テキスト分析 / サーベイ実験 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和2年度は、当該研究計画の4年間のうち第3年度にあたる。そのため、過去3年間の研究成果をまとめつつ、公表する準備を進める段階にあった。こうした課題を念頭に、年度末の令和3年3月13日に科研研究会をオンラインで開催して、研究組織の全員がこれまでの研究成果をまとめた計12本の論文の草稿を発表した。各論文とも本研究計画の課題である「国際制度の衰微と再生」に関する問いを掲げ、「政治経済分析」に合致した方法を適用して問いの解明を試みたものであったことを確認した。具体的には、安全保障、平和維持、貿易、金融、難民に関わる国際制度の衰微をもたらした原因とその影響、再生のための処方箋としての制度改革を論じるものであった。また、本研究計画の特徴である精緻な理論と方法をふんだんに適用して、研究を進める内容となっていた。どの論文もほぼ完成に近い仕上がりであったが、全体としての首尾一貫性を高めるため、とくに制度と方法について、より深い洞察を行うための意見交換をし、最終稿を目指して修正を行うことを確認した。研究会での討論およびこれらの草稿に対するコメントを執筆者同士で交換し、翌年度の令和3年5月10日までに最終稿を完成することを予定している。その後、論文をまとめた編著『国際関係研究の方法』(鈴木基史・飯田敬輔編著)を東京大学出版会から公刊することを目指して、同出版会の編集者と校正作業を行うこととしている。また、本研究計画に関連する他の研究論文の作成も進め、国内外の学会研究大会等(オンライン)において発表し、国内外の学術誌への投稿なども積極的に行った。さらにまた、本研究の成果を研究組織内で検討しつつ、さらに新たな研究課題の創出に向けた議論を開始することも視野に入れた。以上の内容に鑑みると、コロナ禍で教育・行政の負担が増大した状況であったが、令和2年度の本研究計画の進捗状況は良好であったと評価できる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「研究実績の概要」で記したように、研究組織の代表者と8名の分担者は、研究計画に即して実施した研究の成果をまとめた論文12点を作成し、年度末にオンラインで開催した科研研究会にて報告を行った。各論文とも本研究計画の課題である「国際制度の衰微と再生」に関する問いを掲げ、「政治経済分析」に合致した方法を適用して問いの解明を試みたものであったことを確認した。具体的には、安全保障、平和維持、貿易、金融、難民に関わる国際制度の衰微をもたらした原因とその影響、再生のための処方箋としての制度改革を論じるものであった。また、本研究計画の特徴である精緻な理論と方法をふんだんに適用して、研究を進める内容となっていた。
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Strategy for Future Research Activity |
「研究実績の概要」で指摘したように、これまでの研究成果をまとめた論文12点を令和3年3月13日の科研研究会で発表し、そこでの討論およびこれらの草稿に対するコメントを執筆者同士で交換した。本研究計画の最終年度にあたる令和3年度では、令和3年5月10日までに最終稿を完成することを予定し、その後、論文をまとめた編著『国際関係研究の方法』(鈴木基史・飯田敬輔編著)を東京大学出版会から公刊することを目指して、同出版会の編集者と校正作業を行うこととしている。さらに、最終年度には、4年間の本研究の成果を研究組織内で綿密に検討することによって、新たな研究課題の創出に向けた議論を開始することも視野に入れることとする。
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Research Products
(14 results)