2021 Fiscal Year Annual Research Report
The Decline and Renovation of International Institutions: Political Economic Analysis
Project/Area Number |
18H03623
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
鈴木 基史 京都大学, 法学研究科, 教授 (00278780)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯田 敬輔 東京大学, 大学院公共政策学連携研究部・教育部, 教授 (00316895)
石黒 馨 神戸大学, 経済学研究科, 名誉教授 (20184509)
岩波 由香里 東京大学, 社会科学研究所, 准教授 (40635447)
栗崎 周平 早稲田大学, 政治経済学術院, 准教授 (70708099)
多湖 淳 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (80457035)
石田 淳 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (90285081)
小浜 祥子 北海道大学, 公共政策学連携研究部, 准教授 (90595670)
中山 裕美 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (90634014)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 国際政治経済学 / 国際制度 / ゲーム理論 / 計量分析 / テキスト分析 / サーベイ実験 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、国際制度に関わる理論的見解の相違を国際関係学の論争の核心と位置付け、安全保障、貿易、金融、人権、難民、環境という領域における国際制度の実相を理論的・実証的に分析し、各理論が構想するガバンスの可能性と限界を検証するものであった。とくに、本研究の知見は衰微が懸念されている国際制度の再生とガバナンスの復権に有用となることを期待し、理論と方法の融合の観点から、ゲーム理論、計量分析、テキスト分析、サーベイ実験という社会科学の方法を適用して精緻な仮説検証を目指した。 上記の目的に鑑みて代表者と分担者は本研究計画を慎重に実施し、予定の通り、多くの成果を達成することができた。最終年度であった2021年度も昨年度と同様、年2回のオンライ研究会を開催し、研究発表および研究の進捗状況の確認を行った。また、適宜互いにメール交換を通じて研究実施に必要な情報交換や作成途中の論文の評価などを行った。 その結果として、本研究の最も重要な成果が次のように得られた。代表者と分担者は、単著・共著論文11編を作成し、それらをまとめ、2021年9月、東京大学出版会から編著書『国際関係研究の方法』として公刊した。目的として記したように、各論文は特定の理論を基盤として、著者が研究対象としてきた国際制度に焦点を絞り、その変容や効果などについて、ゲーム理論、計量分析、テキスト分析、サーベイ実験という社会科学の分析法を適用して研究を進めた成果を凝集させたものである。総合すると、衰微が懸念されている国際制度を再生する基盤として、国際制度に対する国民の賛意、国際制度を補完する地域制度の活性化、国際制度を自国の政策の一部として位置付ける主要国家の支援などが知見として導出された。2021年度をもって本研究は終了したが、本研究で得られた知見や研究方法の開発は、広く研究者や政策実務家にとって有用であると考えられる。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)