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2019 Fiscal Year Annual Research Report

Pompeii and Ostia: Popularization of engineering in Ancient Roman architecture and urbanization

Research Project

Project/Area Number 18H03806
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

堀 賀貴  九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (20294655)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 西山 要一  奈良大学, その他部局等, 名誉教授 (00090936)
渡部 展也  中部大学, 人文学部, 准教授 (10365497)
豊田 浩志  上智大学, 文学部, 教授 (20112162)
池口 守  久留米大学, 文学部, 教授 (20469399)
佐々木 淑美  東北芸術工科大学, 文化財保存修復研究センター, 研究員 (60637883)
佐々木 健  京都大学, 法学研究科, 教授 (70437185)
加藤 磨珠枝  立教大学, 文学部, 教授 (40422521)
Project Period (FY) 2018-04-01 – 2021-03-31
Keywordsヘルクラネウム / オスティア / モザイク / 容積 / 壁量 / 都市形成
Outline of Annual Research Achievements

2019年は、ヘルクラネウムおよびオスティアにおいて調査を実施した。ヘルクラネウムにおいては、前年度の郊外浴場の調査で確認された、浴槽の容量の問題に関連して、ヘルクラネウム遺跡公園に所蔵されている青銅製のバスタブのスキャニングを行い、容量を計測した。その結果、約1人分の浴槽において必要とされた水の容積の参考値が得られた。加えて、モザイクの製作に関する知見を得るため、「モザイク・アトリウムの家」の実測を行った。本住宅には、地震で波打った床面、すなわちオリジナルの床面に市松模様の白黒モザイクが残されており、モザイクの製作過程を知る上で重要な資料となる。加えて、中庭東面の各室は、白一色のモザイクが敷き詰めれており、図案に左右されない、テッセラ(モザイクを構成する石片)の敷き詰め方が復元できる可能性がある。また、住宅の構造を知る上で重要なポイントと見なしている、二豎の隔壁の厚みを計測するため、「チェルヴィ(雄鹿)の絵の家」を実測した。今後、なぜこの家と「モザイク・アトリウムの家」の隔壁が二重となったのかを考察する。オスティアにおいては、2018年度開催した国際シンポジウムで明らかとなった計画的住宅と非計画的に増殖した住宅との違いを解明するため、後1世紀ころの城壁に付随するローマ門の外側、ここでは墳墓と住宅が混在する地区の実測を行った。一方でもっとも計画性の高い「庭園住宅」の西側部分の実測を行いこの住宅の実測を完了した。また、都市の拡張の過程に不明な部分が残るため、「セラピデの街区」と「III,I,7の市場」と呼ばれる計画性の高い街区に挟まれたやや空地の多いカセジャートとよばれる小型の矩形室が並ぶ構造物(一般的には工房、商店といわれる)が建つ区画を実測した。他、やや低地、すなわち古い地盤面に立つ「四神殿の神域」についても実測を行い、どの時代の地盤面に属するのかを検討していく。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

1: Research has progressed more than it was originally planned.

Reason

新しい機材を導入したことで、効率的に実測を行うことができ、予定を上回る進捗状況となった。このペースで実測すれば2020年度には、オスティアではほぼすべての街区の実測を完了することができる。

Strategy for Future Research Activity

一般庶民に浸透していた建築技術は、あるいは工作技術は予想以上に多様であり、実測する対象に合わせて実測技術を変えていく必要がある。具体的には、浴槽の容量を正確に計測するにはレーザースキャナでは限界があり、オプティカルスキャナーの導入が必要となる。また、モザイクの製作過程を復元するためには、距離精度には信頼性は欠けるが、画像としての整合性の高い写真測量が向いており、レーザースキャニングとの連携させる工夫が必要である。このように、今後、研究を進める上で、実測方法に適切なものを選び信頼性の高いデータを構築していく必要がある。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Int'l Joint Research (2 results) Remarks (1 results)

  • [Int'l Joint Research] オスティア遺跡公園(イタリア)

    • Country Name
      ITALY
    • Counterpart Institution
      オスティア遺跡公園
  • [Int'l Joint Research] ヘルクラネウム遺跡公園(イタリア)

    • Country Name
      ITALY
    • Counterpart Institution
      ヘルクラネウム遺跡公園
  • [Remarks] 九州大学建築史研究室

    • URL

      http://history.arch.kyushu-u.ac.jp.

URL: 

Published: 2022-12-28  

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