2019 Fiscal Year Annual Research Report
Towards a global standard of dignity as a philosophical concept: theoretical approaches, conceptual histories, and cross-cultural comparisons
Project/Area Number |
18H05218
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Research Institution | Sugiyama Jogakuen University |
Principal Investigator |
加藤 泰史 椙山女学園大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (90183780)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小松 香織 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (10272121)
前川 健一 創価大学, 文学研究科, 教授 (20422355)
松田 純 静岡大学, 人文社会科学部, 名誉教授 (30125679)
宇佐美 公生 岩手大学, 教育学部, 教授 (30183750)
石川 健治 東京大学, 大学院法学政治学研究科(法学部), 教授 (40176160)
竹下 悦子 (牧角悦子) 二松學舍大學, 文学部, 教授 (40181614)
林 香里 東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 教授 (40292784)
上原 麻有子 京都大学, 文学研究科, 教授 (40465373)
清水 正之 聖学院大学, 人文学部, 特任教授 (60162715)
齋藤 純一 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (60205648)
松井 佳子 神田外語大学, 外国語学部, 教授 (60255180)
後藤 玲子 一橋大学, 経済研究所, 教授 (70272771)
小倉 紀蔵 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (80287036)
村上 祐子 立教大学, 人工知能科学研究科, 教授 (80435502)
中村 元哉 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (80454403)
小島 毅 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (90195719)
品川 哲彦 関西大学, 文学部, 教授 (90226134)
水野 邦彦 北海学園大学, 経済学部, 教授 (90305897)
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Project Period (FY) |
2018-06-11 – 2023-03-31
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Keywords | 尊厳 / 価値論 / 人格 / 生命倫理学 / 社会科学 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和元年度の研究計画にもとづき、7月に一橋大学で分担者および協力者(国内)と研究打ち合わせを行い、令和元年度の計画を確認すると同時に、小松美彦氏と中村元哉氏(分担者)(東京大学)の研究発表を行なった。この時また、分担者および協力者に、中間研究成果論文集で研究成果の一部を発表してもらうように依頼した。同じく7月に国際刑事裁判所判事の赤根智子氏に一橋大学で講演を行なってもらった。 8月に研究代表者が渡独して10月の国際ワークショップ開催のための打ち合わせをシェーンリッヒ教授らドイツの研究協力者と行なってきた。 9月にワークショップ(発表者:後藤正英(佐賀大学)等)と「第9回スピノザ・コネクション」を一橋大学で開催した。 さらに10月に一橋大学で国際ワークショップを開催した(シェーンリッヒ教授(ドレスデン工科大学)・シュトゥルマ教授(ボン大学)等)。同じく10月に一橋大学で国内ワークショップを開催した(森岡正博(早稲田大学)等)。 令和2年の1月に中間研究成果の英文論文集である、Kant’s Concept of Dignity (Yasushi Kato/Gerhard Schoenrich (eds.), Berlin/Boston, De Gruyter)をドイツから刊行した。さらに2月に研究代表者が渡独して次年度の国際ワークショップの打ち合わせなどを行なった。3月に国内ワークショプを開催した(宮本慎也(明治大学)等)が、国際ワークショップは新型コロナ感染症の問題が発生したので、オンラインで深夜と早朝に行なった(ハモンド教授(ウォーリック大学)・李教授(中国社会科学院)・リチャードソン教授(ジョージタウン大学)等)。さらに同じく3月に中間研究成果の論文集である『尊厳と社会(上・下)』(加藤泰史/小島毅編、法政大学出版局)と『ドイツ応用倫理学研究』第9号を刊行した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究課題の当初研究目的の達成度に関して、おおむね順調に進展しているとした理由としては、(1)当初予定していたワークショップ・国際ワークショップ・概念史的研究の一環である「スピノザ・コネクション」、さらに著名な国内外の研究者の招聘や学問的交流などが予定通りに行われ、特に2019年10月に一橋大学で開催した国際ワークショップと、2020年3月に同じく一橋大学で開催したオンライン・国際ワークショップでは、ドイツ・アメリカ・イギリス・ノルウェー・中国などの研究者の研究発表から大きな学問的刺激を受けて討議内容もより一層深化した(なお、当初の研究計画ではこの3月の国際ワークショップは対面で行う予定であったが、コロナ禍のため海外研究協力者の来日が不可能になったのでオンラインに切り替えて開催した。そのため旅費として計上していた分を繰越した。しかし、その後もコロナ禍は続いたので、海外研究協力者を招聘することは結局できなかったため、その分が未完了となった。しかし、この間オンライン会議やメールのやり取りなどの代替手段で論文集刊行の段取りをつけることができたので、その点でおおむね順調に進展していると判断した)ことと同時に、(2)中間研究成果として、英文の論文集をドイツの代表的な学術出版社であるDe Gruyter社から、和文の論文集を法政大学出版局から刊行できたこと、(3)研究代表者が国際学会で研究発表(招待講演/北京大学)を行なったことが挙げられる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策に関しては、令和元年度と同様に、次の二方策を継続して行う。一つは、ワークショップ・研究会などを定期的に開催して内外の研究者(特に、論文集に執筆依頼を予定する研究者)との学問的交流を推進し、研究代表者・研究分担者・研究協力者・科研費研究員らの知見を深めて研究課題の具体化に取り組むとともに、それらを適宜論文集に編集して中間研究成果として刊行した上で、相互に議論内容を共有してゆくというものであり、もう一つは海外の有力な研究者との学問的交流を維持して英語版論文集の企画を推進してゆくものである。新型コロナウイルス感染症の問題は研究計画の推進に大きな影響を与えつつあるが、オンライン会議などをうまく利用して対応してゆく予定である。これらの方策に基づく中間研究成果を、日本語版の論文集と英語版の論文集として刊行するとともに、『ドイツ応用倫理学研究』第10号でも発表してゆく予定である。
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Remarks |
中国社会科学院哲学研究所 李亜明 http://philosophy.cssn.cn/yjxr/bstr/fgj/202009/t20200903_5178219.html
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Research Products
(91 results)
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[Book] Kant's Concept of Dignity2020
Author(s)
Yasushi Kato, Gerhard Schoenrich, Christoph Horn, Dieter Birnbacher, Reza Mosayebi, Matthias Kettner, Saneyuki Yamatsuta, Susan Meld Shell, Oliver Sensen, Thomas E. Hill, Jr., Dieter Sturma
Total Pages
340
Publisher
De Gruyter
ISBN
978-3-11-066120-0
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[Book] The Dao Companion to Japanese Buddhist Philosophy2019
Author(s)
Gereon Kopf, Mayuko Uehara, Richard K. Payne, John C. Maraldo, Makio Takemura, Michiko Yusa, Rein Raud, Ralf Mueller, Tomomi Asakura, Pamela D. Winfield, James Mark Shields, Manabu Watanabe, Victor Forte, David L. Gardiner, James L. Ford, Steven Heine, Shudo Ishii, Dennis Hirota, Ruben L. F. Habito et al.
Total Pages
749
Publisher
Springer
ISBN
9789048129232
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