2018 Fiscal Year Annual Research Report
自然免疫を介した自己免疫疾患病態機序の解明~シェーグレン症候群の新たな病因論~
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18H06279
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
牛尾 綾 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 助教 (40823836)
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Project Period (FY) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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Keywords | 自己免疫疾患 / マクロファージ / 唾液腺 / シェーグレン症候群 |
Outline of Annual Research Achievements |
自己免疫疾患は自身の臓器や細胞が標的となる免疫難病であり、症状も多様性を示すため、根本的治療法の確立が難航している。近年、様々な疾患への自然免疫細胞の関与が注目されており、なかでもマクロファージには、表現型や機能が異なる多くのフェノタイプの存在が明らかになっている。これらの様々なマクロファージが疾患特異的に関連することが指摘されているが、自己免疫疾患に関しては疾患の多様性もあり、マクロファージの関連は不明な点が多い。 口腔領域で患者のQOLを低下させる自己免疫疾患として、国の指定難病であるシェーグレン症候群(SS)がある。SSは涙腺・唾液腺などの外分泌腺を標的とし、ドライアイ、ドライマウスを主症状とする。 本研究では、唾液腺組織に存在するマクロファージのフェノタイプを明らかにし、それらのマクロファージがSSの発症や進行に与える影響を明らかにすることを目的としている。 本年度の研究成果としては、SSモデルマウスの唾液腺には表現型が異なる少なくとも2種類のマクロファージ(F4/80+ CD11bhighとF4/80+ CD11blow)が存在することがわかった。これらのマクロファージの違いについて調べる為、唾液腺から各マクロファージを調整し、ケモカインの発現を網羅的に解析したところ、F4/80+ CD11bhigh でより多くのケモカイン類の発現を認め、なかでもCCL22の発現がモデルマウスの唾液腺マクロファージで亢進していることを確認した。さらに、モデルマウスT細胞ではCCL22により遊走能が亢進することを確認した。また、抗CCL22抗体の持続的な静脈内投与により病態形成が抑制されることを確認しており、これらの結果は、標的臓器マクロファージの産生するCCL22がSS病態に関与することを示唆するとともに、新たな分子標的治療のターゲットとなる可能性を見出すことができた。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)