2019 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of mechanism of pollen tube guidance via single-molecule imaging
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18J01077
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
柳澤 直樹 名古屋大学, トランスフォーマティブ生命分子研究所, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2021-03-31
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Keywords | マイクロ流体デバイス |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度中(2019年4月~2020年3月)は、マイクロ流体インジェクターの開発とその評価に重点を置き研究を行った。本研究で開発を目指すマイクロ流体デバイスは、花粉管培養用のチャンバーと、花粉管の先端部位に誘引物質を与えることが出来る分子インジェクターから構成される。昨年度までの研究によって、電気浸透流とシリンジポンプによる圧力駆動流を組み合わせることで、少量の分子をインジェクションすることに成功している。デバイス内には電気浸透流ポンプを組み込んでおり、電圧を与えポンプを駆動させることで、圧力による液体の流れが生じるようになっている。電気浸透流ポンプのスイッチのオン・オフを素早く切り替えることで、微量サンプルのインジェクションが可能であることが分かった。インジェクションできるサンプルの量は調整可能であり、それは①インジェクション時間、②電気浸透流ポンプの電圧、③シリンジポンプの流速の3つの要素に作用されることから、この3つの要素がインジェクションされたサンプル量にどのような影響を与えるのかを詳細に調べた。これまでの研究結果をまとめ、来年度中に論文発表を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
少量の分子のインジェクションに成功しており、同デバイス上で花粉管の培養も出来ていることから、ここまで順調に進展していると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
当研究で開発を目指す1分子インジェクターの評価を行うために、インジェクションされた分子の数を測定する。また、これまでに得られた知見をまとめ、来年度中に論文発表を行う。
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