2019 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18J01262
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Research Institution | Keio University |
Research Fellow |
中村 彰宏 慶應義塾大学, 医学部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2021-03-31
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Keywords | EFCAB1 / ホルモン分泌 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はホルモン分泌の解析と行動解析を主な研究計画として研究に取り組んだ。まず行動解析については文部科学省新学術領域研究学術研究支援基盤形成先端モデル動物支援プラットフォームへの支援を申し込み、採択され研究打ち合わせを重ねた。しかしながら、解析希望者が多数いることと、解析施設が限られていることから実験に供する動物の交配、個体数の確保などの準備は完了したものの、順番待ちのため次年度以降へ持ち越しとなった。 次に、マイクロCTによる撮影の結果、遺伝子欠損マウス成獣において視床下部周辺組織の縮小が認められたことから、視床下部から産生されるオキシトシンおよびバソプレシンについて解析を行った。まずオキシトシン については、抗オキシトシン 抗体により成獣脳のパラフィン固定組織切片の免疫組織化学染色を実施し、シグナルの有無と染色された細胞数について比較を行った。その結果、野生型雌マウスでは室傍核(PVN: paraventricular hypothelamic nucleus)でポジティブな細胞が多く観察されるが、遺伝子欠損型マウスでは第3脳室の周辺で認められるのみで、その細胞数を比較すると野生型が平均52.8個であるのに対し、遺伝子欠損型では17.5個にとどまった(3個体、1個体あたり2スライド平均)。今後血中濃度についても解析を実施する計画である。次にバソプレシン については血中濃度を比較した結果、野生型が115.5pg/ml(N=9)であるのに対し、遺伝子欠損型では25.3pg/ml(N=7、P < 0.02)という結果となった。特に著しくバソプレシン 濃度が低い個体では多飲多尿といった尿崩症にみられるような表現型を示しており関連が示唆された。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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