2018 Fiscal Year Annual Research Report
細胞外環境に着目したヒトiPS細胞由来骨格筋幹細胞調節機構の解明及び培養技術開発
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18J01484
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
石井 佳菜 京都大学, iPS細胞研究所, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2021-03-31
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Keywords | 骨格筋 / 筋サテライト細胞 / iPS細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はヒトiPS細胞分化系において骨格筋幹細胞が維持されるメカニズムを明らかにすることを目的としている。さらに、細胞移植治療法確立に向けて、ヒトiPS細胞由来骨格筋幹細胞を高い純度で維持培養することを目的とする。今年度は、細胞移植後の細胞動態を可視化するために、組織透明化を行い生体内での骨格筋再生過程を観察した。さらに、生体内における筋サテライト細胞の筋繊維への分化過程をライブイメージで取得した。iPS細胞を用いた解析では細胞間相互作用に着目し、iPS細胞分化系における各分画の細胞を分離して共培養することにより、骨格筋幹細胞に与える影響を解析している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度の研究計画である、骨格筋組織透明化による細胞間相互作用の可視化技術を習得に解析した。さらに骨格筋再生過程のライブイメージング技術の開発し学会にて報告した。iPS細胞を用いた実験系では研究計画にあったPax7-Venus/Myf5-tdTomatoダブルレポーターラインを作製し、iPS細胞分化系におけるPax7陽性骨格筋幹細胞の追跡・相互作用の解析を遂行している。
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Strategy for Future Research Activity |
Pax7-Venus/Myf5-tdTomatoダブルレポーターiPS細胞分化系を用いて、細胞間相互作用に注目したPax7陽性骨格筋幹細胞出現及び維持メカニズムの解明を行う。フローサイトメーターを用いて培養中期で出現する神経堤細胞、沿軸中胚葉の細胞を分離し、その後骨格筋幹細胞がどのように出現し相互作用して行くかを解析する。
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Research Products
(3 results)