2019 Fiscal Year Annual Research Report
Late Paleozoic gigantism of the tropical paleo-seamount fauna from Japan
Project/Area Number |
18J10845
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
安里 開士 筑波大学, 生命環境系, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2020-03-31
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Keywords | 赤坂石灰岩 / 貝類巨大化 / シカマイア類 / 還元的環境 / ツノガイ類 / フズリナ類 / 共進化 / 古生代後期 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、赤坂石灰岩における貝類化石の生息場の推定と貝類巨大化のメカニズムを理解するために、前年度で分類・古生態・進化的特性が明らかになってきている巨大二枚貝シカマイア類とその他大型貝類化石の生息場の推定と、それら貝類の巨大化に関わる周辺情報の獲得に努めた。以下、研究項目ごとに成果を記す。 1)赤坂石灰岩の巨大貝類化石層準の特定と古環境推定:昨年度から本年度にかけ、赤坂石灰岩の野外踏査と岩石・化石のサンプリングを行い、巨大貝類化石層準の特定に努めた。その結果、巨大貝類化石層準が下部層から上部層にかけて少なくとも7層みられることが判明した。また、得られた岩石試料に対する地球化学分析の結果、巨大貝類化石層準の古環境は硫化水素に富む還元的な環境であったことが示唆された。 2)巨大貝類化石の殻サイズ変遷とその要因:シカマイア類以外の巨大貝類化石の分類と古生態、殻サイズの変遷について研究を行った結果、ツノガイ類については、他地域から産するものについても巨大化していることが判明した。これら巨大ツノガイ類の生存期間は、古生代後期に反映した大型有孔虫フズリナ類の生存期間とほぼ合致していることから、ツノガイ類の巨大化は餌となる有孔虫類の大型化に伴った共進化の結果であると推測した。 3)赤坂石灰岩における貝類巨大化―シカマイア類と他の貝類化石との関係性―:上述の研究成果から、赤坂石灰岩の貝類巨大化現象は硫化水素に富む水が存在するような還元的な環境との相互関係が推測される。しかし一方で、シカマイア類と古生代後期のツノガイ類は地域に関係なく全体的に巨大化する傾向があることから、赤坂石灰岩における貝類巨大化現象が地域的な現象を示しているだけでなく、全地球的な環境変化、殊に浅海域での硫化水素に富む還元的環境の拡大を示唆する可能性があることも推測された。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)