2018 Fiscal Year Annual Research Report
The Rise of the Working Rich and Income Inequality
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18J11491
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
CHHY NIROTH 神戸大学, 経済学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2020-03-31
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Keywords | 所得格差 / Economic Theory / 比較静学 |
Outline of Annual Research Achievements |
1980年代から、先進国において所得格差が大きく拡大していることがよく知られている。近年の所得格差拡大を説明するために、2016年度からMelitz型のモデルを色々やり、研究成果を学会で4回発表した。望ましい結果がある程度得られることができたが、ずっと一つの大きな問題に直面していた。モデルが数学的に複雑であったため、きつい仮定を置かないといけない問題であった。モデルの拡張や応用ができず、行き詰まった状態が続いていた。よって、数学的な問題を解決し、より一般的なモデルを構築することが研究1年目の目標であった。 数学的な問題を解決するため、本研究は(所得)格差拡大の十分条件を一つ見つけた。その条件は既存研究の十分条件(e.g., ローレンツ支配)より強い。本研究の十分条件の利点は十分条件が成立するかどうかのチェックがしやすいことである。(理論分析において、十分条件であるローレンツ支配を知っても、成立するかどうかのチェックが数学的に簡単ではない。) 近年の所得格差拡大について、企業のマネージャーや起業家などの高額所得労働者の所得シェアが資本家や通常の労働者の所得シェアより大きく上昇していることはよく知られている。この現象を説明しようとしたら、マネージャーや起業家や資本家や通常の労働者を同時に考える必要があり、所得格差拡大に関する分析が複雑になってしまう。しかし、十分条件を使ったら、分析が可能になった。この研究成果は、韓国のソウルにおける2018年度の「Asian and Australasian Society of Labor Economics」 (AASLE2018)という学会で報告を行った。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Research Products
(2 results)