2018 Fiscal Year Annual Research Report
A Study on the Perception-Assist with Vibration Stimulation on the Human Body
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18J12712
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
本田 功輝 九州大学, 工学府, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2020-03-31
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Keywords | 振動刺激 / 認知アシスト / 動作変更 |
Outline of Annual Research Achievements |
人体の筋肉へ皮膚表面から振動刺激を与えることで,本人の動作意図と異なった動作を生成可能である.本研究課題の最終目標は,人体への振動刺激により,使用者が障害物と身体の接触事故等を誘発する可能性がある危険な動作を生成した際に,本人の動作意図と関係なく安全動作へと動作を変更する「認知アシスト」を実現することである.本年度は主に,①振動刺激のパラメータを調整することにより目標動作へのコントロールを行う手法の提案,②振動刺激が加えられる筋肉の状態が変化した際,動作変更量へどのような影響が発生するのかについて確認を行った. ①について,振動刺激のパラメータ(振幅,周波数,接触力)に着目し,これらのパラメータを変化させた際の動作変更量への影響について評価し,成果を国内学会・国際学会で報告した.その後,振動刺激中に操作することが容易であり,動作変更量の増減への寄与も大きかった周波数に着目し,目標動作と実際の動作との差に応じて周波数を調整することで動作変更量をコントロールする手法を提案し,国際誌へ投稿し,現在査読中である. ②について,振動刺激が加えられる筋肉の伸長速度が変化した際,また,筋長が変化した際について,それぞれ動作変更量に対しどのような影響があるのか評価を行い,結果を国内学会で報告した.現在,その他の筋肉の状態変化(筋肉への負荷)の影響も評価し,その結果をまとめて国際誌へ投稿するために準備を行っている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は,振動刺激による動作変更量のコントロール手法の提案,動作変更中に振動刺激が加えられる筋肉の伸長速度・負荷・筋長の変化域などが変化する場合の動作変更量への影響について評価を行った.研究の進捗は概ね当初の計画通りであり,次年度の「振動刺激をもちいた上肢運動中の認知アシスト」の実現に向けて必要な知見が得られた.また,研究成果の発表についても国内・国際学会での報告,国際誌への投稿など,十分に行った.
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は,①動作意図からの変更量(動作変更量)をコントロールする手法の提案,②日常的な運動時を想定し,振動刺激が加えられる筋肉の状態(筋への負荷,伸長速度,筋長)などが変化する場合の動作変更量への影響の評価,を行った.次年度は①と②の研究成果を用い,③筋肉の状態が変化した際の動作変更量コントロール手法の提案,④日常生活で行われる上肢運動において提案手法を適用し,振動刺激を用いた危険動作の安全動作への動作変更の実証実験,を行う予定である.
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Research Products
(10 results)