2019 Fiscal Year Annual Research Report
Spatiotemporal properties of size perception
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18J14440
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
高尾 沙希 早稲田大学, 基幹理工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2020-03-31
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Keywords | 大きさ知覚 / 傾き知覚 / 時間的特性 / 対比 / 同化 / 文脈効果 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は, 大きさ知覚の時空間特性に関する研究について, 大きさ知覚における時間的なダイナミクスのメカニズムについて検討を行った。 昨年度, 大きさ知覚の時間特性についてエビングハウス錯視を用いた検討を行ったところ, 周辺の円と中心の円の呈示順序によって, 対照的な効果が生じることがわかっている。本年度は, この時間的なダイナミクスがエビングハウス錯視や大きさ知覚に限定的なものであるのかについて研究を行った。この目的のため, 傾き錯視や大きさと明るさを操作したシンプルな円を用いて, エビングハウス錯視と同様に, 周辺情報とターゲットの呈示順序を操作した実験を行った。傾き錯視, シンプルな円を用いた場合の大きさ・明るさの両条件において, エビングハウス錯視と同様に, 周辺情報がターゲットを先行する場合は対比, 周辺情報がターゲットを後続する場合には同化効果が生じることが明らかとなった。したがって, エビングハウス錯視で観察された呈示順序による対照的な効果は, 錯視や特定の視覚特徴に依存しないことが示唆された。したがって, 大きさ知覚において, 時間的に動的な視覚入力のもと行われる視覚情報処理は, その他の視覚特徴と類似している可能性が高いといえる。 この研究の成果について, 国内・国際会議にて発表を行った。また, 査読付き国際誌への投稿準備中である。今後も関連研究や昨年度からの査読中・改訂中の研究については, 引き続き受理を目指す。本研究をまとめた博士論文および業績が認められ, 令和2年3月15日に早稲田大学より博士号(工学)の学位が授与された。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)