2020 Fiscal Year Annual Research Report
アレルギー性接触皮膚炎における感作性物質の新規抗原性獲得機構に関する研究
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18J23393
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Research Institution | Gifu Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
白石 絵里奈 岐阜薬科大学, 薬学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2021-03-31
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Keywords | ハプテン / 皮膚感作性 / MUP1 / DC2.4細胞 / キャリアータンパク質 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度までに、「1. 代表的な感作性物質とMUP1の結合性があること、」「2. MUP1を全身で過剰発現するMUP1TGマウス(TGマウス)では皮膚感作の感受性が増強する可能性があること」、「3. TGマウスでは野生型に比べ抗原提示細胞における抗原取り込み能が優位に増加すること」等を示してきた。本年度はさらに、MUP1のキャリアータンパク質としての作用点を明らかにするために、キャリアータンパク質としての機能の核心である抗原取り込み段階におけるMUP1の寄与の確認に向けて検討を行った。具体的には以下の二点に成功した【①MUP1遺伝子コンストラクトを持つプラスミドの作成】キャリアーとしての機能を証明するために、DC2.4細胞とハプテンそしてエンドトキシンフリーのMUP1タンパク質を共培養した際の抗原提示能の評価を行う必要がある。今年度はエンドトキシンフリーのタンパク質作成に向けて遺伝子コンストラクトの作成に成功した。【②MUP1高発現DC2.4細胞の作成】MUP1がキャリアータンパク質以外として働く可能性についても評価する必要があることから、MUP1が細胞内に高発現しているDC2.4細胞(MUP1高発現DC2.4細胞)を用いて、MUP1高発現DC2.4細胞とハプテンとを共培養した際の抗原提示能の評価を予定している。本年度はレンチウイルスを用いてMUP1高発現DC2.4細胞の作成に成功した。今後は上記で作成したエンドトキシンフリーのMUP1タンパク質や、MUP1高発現DC2.4細胞を使用してMUP1の作用点や寄与度を検討することによりMUP1のキャリアータンパク質としての機能を解明していく。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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