2022 Fiscal Year Annual Research Report
Swedish Study Mongolia Mission
Project/Area Number |
18K00080
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Research Institution | J. F. Oberlin University |
Principal Investigator |
都馬 バイカル 桜美林大学, リベラルアーツ学群, 教授 (00434457)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小長谷 有紀 国立民族学博物館, 人類文明誌研究部, 客員教員 (30188750)
二木 博史 東京外国語大学, その他部局等, 名誉教授 (90219072)
長谷川・間瀬 恵美 桜美林大学, リベラルアーツ学群, 准教授 (90614115)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 宣教師 / 聖書 / モンゴル / スウェーデン / J・エリクソン / ミッション / 宗教多元主義 / 蒙疆 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年11月12日、桜美林大学で、 国際シンポジウム「スウェーデンモンゴルミッション(SMM)研究」を開催した。本研究の代表者と分担者、及び海外協力者7名が研究発表を行った。代表者都馬バイカルは、全体研究課題について説明し、SMMのモンゴル人信徒たちの手紙を分析し、仏教徒であったモンゴル人の改宗の経緯と結果について論じた。分担者小長谷有紀教授は、スウェーデンで発見された新たな映像資料を用い、これまで不明であった写真の連続性や撮影地点などを分析した。分担者二木博史教授は、SMMと密接な関係を維持しつつ半世紀にわたり、モンゴル地域でさまざまな活動に従事したスウェーデン出身のラーション(F.A.Larson)の宣教活動と社会活動、政治活動の実態を明らかにした。分担者長谷川(間瀬)恵美准教授は、SMMの創立と深い関係があるフレドリック・フランソン(Fredrik Franson)の活動について論じた。連帯研究者滝澤克彦は、1952年香港版モンゴル語『新約聖書』の特徴と歴史的意義について発表した。海外研究協力者kan Wahlquist(スウェーデン国立博物館研究員で、スウェン・ヘディン財団理事長)は、最近発見した映像資料の価値について発表した。海外研究協力者Batsaikhan Ookhnoi(モンゴル国科学アカデミー研究員)は、ロシア語文献を利用し、SMMと当時のソ連との関係について分析した。 代表者都馬バイカルは、台湾に赴き、SMMの当事者であるトブシンバヤル氏にインタビューを行い、新しく発見した映像資料に映っている人物と場所などを確認した。また、モンゴル国でSMMの写真資料と文献資料について調査をおこない、国際遊牧文明研究所ーUnescoで遊牧文化の研究における宣教師J・エリクソンの写真資料の価値について口頭発表をした。
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Research Products
(7 results)