2019 Fiscal Year Research-status Report
ミシェル・フーコー「コレージュ・ド・フランス講義」総体の理論的・思想史的研究
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18K00095
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
佐藤 吉幸 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (90420075)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西迫 大祐 明治大学, 法学部, 助教 (10712317)
箱田 徹 天理大学, 人間学部, 准教授 (40570156)
坂本 尚志 京都薬科大学, 薬学部, 准教授 (60635142)
藤田 公二郎 西南学院大学, 国際文化学部, 講師 (60792075)
相澤 伸依 東京経済大学, 全学共通教育センター, 准教授 (80580860)
武田 宙也 京都大学, 人間・環境学研究科, 准教授 (80768268)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ミシェル・フーコー / コレージュ・ド・フランス講義 / 権力 / 知 / 主体化 / 科学認識論 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度も、ミシェル・フーコーのコレージュ・ド・フランス講義の総体を明らかにするために、京都大学人文科学研究所の共同研究「フーコー研究:人文科学の再批判と新展開」と共同で以下の研究会を行い、研究成果を共有するとともに、最終年度に刊行予定の共同研究論集刊行のための予備作業として口頭発表を行った。2019年4月20日(発表者:ギャヴィン・ウォーカー「The Will to Strategy: Foucault's Interregnum, 1976-79」)、2019年5月18日、19日(発表者:市田良彦、布施哲、坂本尚志、小泉義之)、2019年6月15日(発表者:サンドロ・メッザードラ「Foucault and Marx in the Contemporary World: War, Governmentality and Beyond」)、2019年7月13、14日(発表者:前川真行、北垣 徹、小泉義之、松本潤一郎)、2019年9月28、29日(発表者:上尾真道、隠岐さや香、ニコラ・タジャン、立木康介)、2020年1月25日 公開国際シンポジウム「Critique et verite: de la parrhesia」(発表者:フィリップ・サボ、市田良彦)、1月26日 公開合評会「ドゥルーズ、フーコー、小泉の霊性」──小泉義之著『ドゥルーズの霊性』をめぐって」(発表者:市田良彦、廣瀬純、千葉雅也、応答者:小泉義之)、1月30日 公開セミナー「Verite et fiction selon Michel Foucault」(発表者:フィリップ・サボ、坂本尚志)。研究成果の中間報告として、『思想』2019年9月号、特集「未完のフーコー」を刊行した。また、研究代表者の佐藤吉幸は、今年度9月から3月にかけてフランスでの在外研究を行い、パリ第8大学、EHESSで研究と発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
京都大学人文科学研究所の共同研究「フーコー研究」と研究成果を共有し、研究を進展させるべく、年に6回(1日、あるいは2-3日連続)の研究会を共同で行った。また、研究の中間報告として『思想』2019年9月号、特集「未完のフーコー」を刊行した。これに示されるように、研究は順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度以降も、京都大学人文科学研究所の共同研究「フーコー研究」と共同して、年に複数回研究会を行う。また、適宜外国人研究者もゲストスピーカーとして招聘して研究を進展させ、その成果を共有していく。また、来年度は研究の最終年度となるので、研究成果をまとめた論集を刊行する予定である。
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Causes of Carryover |
海外調査費用を当初の予定より低く抑えることができたため。残金については、最終年度に研究成果論集を出版するために使用する。
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Research Products
(19 results)