2021 Fiscal Year Research-status Report
The History of Japanese Folk Song Research in NHK and the Authenticity of Folk Song
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18K00125
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
島添 貴美子 富山大学, 学術研究部芸術文化学系, 教授 (00432120)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 民謡 / NHK / 日本民謡大観 / 真正性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はNHK(日本放送協会)による日本民謡大観事業の関連資料の収集・整理を通し、民謡調査の意義と調査方法の変容の過程を明らかにするとともに、これらの変容の過程を手掛かりに民謡研究における古典的な問いである民謡の真正性を再興することを目的とする。令和3年度は以下の調査を行った。
①これまでの調査成果の一部及び、昨年研究成果を取り入れて出版した『民謡とは何か?』(音楽之友社)の成果の一部を、NHKラジオ「音で訪ねるニッポン時空旅」の番組の一部に使用した。 ②NHKから借用している日本民謡大観事業の関連資料の整理を行うとともに、資料の内容や事業運営について、事業担当者であった元NHK局員稲田正康氏とメールのやりとりによる情報収集を行った。 ③民謡の真正性に係る文献資料の収集と整理を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ禍による出張の規制により、図書や雑誌論文のコピーの取り寄せ以外の資料収集ができなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度もコロナ禍の影響で出張が制限されることを想定し、NHKから借用している日本民謡大観事業の関連資料の調査を進めながら、出張しない形での研究成果を学会での発表や論文にまとめる等を行い、調査終了の目途を立てる。
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Causes of Carryover |
コロナ禍で出張が制限されているため、出費がほとんど生じなかった。次年度は、本来ならば本年度に行う予定であったマイクロフィッシュのデジタル化を含めた、資料整理作業に支出する予定である。
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Research Products
(1 results)