2020 Fiscal Year Research-status Report
21世紀のメディア環境における「ラジオドラマ」の意義に関する総合的研究
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18K00243
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Research Institution | Sugiyama Jogakuen University |
Principal Investigator |
広瀬 正浩 椙山女学園大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (80613299)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀田 あけみ 椙山女学園大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (30555058)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ラジオドラマ / ラジオ放送 / 大衆文化 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、当初は、2018年度および2019年度における現代のラジオドラマ制作・放送に携わっている当事者(制作者・演出者・出演者)への聴取、現代のラジオドラマに言及した文字資料およびテレビドラマ全盛期以前のラジオドラマに関する史料の採集、ラジオドラマ作品の物語構造・表現構造の分析などの研究成果を踏まえ、研究成果の妥当性を検討する研究会・ワークショップの開催、研究成果の書籍化を企図していた。これまでの研究では、ラジオドラマ作品の物語構造・表現構造の分析などはやや滞ってはいたものの、現代のラジオドラマ制作・放送に携わっている当事者(制作者・演出者・出演者)への聴取はスムーズに行われており、おおむね順調に研究は進行していた。 しかし、2020年度は、世界的なコロナウイルスの感染拡大を受け、当初予定していた研究活動を全く行うことができなかった。県境を越えた出張は控えることが要請され、他大学への関係資料の閲覧が実質的に不可能となった。また、ラジオ放送局と連携した形での研究会・講演会・シンポジウム等の開催なども、講師の招聘が困難な状況であったし、大学での授業の遠隔化(学生を大学に来させない)が進む中で、聴講者を集めるということが社会的に不可能であった。 そのため、2020年度は当初は研究最終年度ではあったが、延長を申請して、2021年度に研究活動の再開を企図している。ただ、2021年度もコロナウイルスの感染は抑制されていないため、予定通りに研究を遂行することができるかどうか不明である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
「研究実績の概要」でも記述したように、コロナウイルスの感染拡大により、研究活動がほとんど行えなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度もコロナウイルスの感染拡大という状況は続いてはいるが、研究最終年度であることも考慮し、オンラインのコミュニケーションツールも利用して、ラジオ放送局と連携した形での研究会・講演会・シンポジウム等の実施を予定している(担当は堀田あけみが中心)。また、これまでに集積したラジオドラマ関連の書籍やラジオドラマ音源などを分析・検証した成果としての論文の執筆を精力的に進めていく(担当は広瀬正浩が中心)。
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Causes of Carryover |
2020年度はコロナウイルスの感染拡大により、研究活動に大変な支障が生じた。期間延長を申請して、2021年度も活動を行うことができるため、その費用に充てたい。具体的には、現代のラジオドラマに言及した文字資料およびテレビドラマ全盛期以前のラジオドラマに関する史料(雑誌『放送』などに収録された記事等)の採集のための出張費用や、現代のラジオドラマ制作・放送に携わっている当事者(制作者・演出者・出演者)を招聘して研究会やワークショップを行う際の講師料等に充てたい。
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