2020 Fiscal Year Annual Research Report
Study on specialization of traditional Japanese medicine using electronic text of medical manuscripts
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18K00264
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
星野 卓之 北里大学, 東洋医学総合研究所, 部長(医師) (90726051)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加畑 聡子 北里大学, 東洋医学総合研究所, 研究員 (20649339)
周防 一平 北里大学, 東洋医学総合研究所, 研究員 (90726845)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 漢方 / 複合検索 / データベース |
Outline of Annual Research Achievements |
国内の異同の多い写本につき収集・調査を行ってきたが、その成果として、翻字した電子テキストを公開することが望ましいと考えられた。研究期間の2年間をかけて開発を進め、電子テキスト・データベースから2つの検索語をその距離(文字数)を制限して並べて結果表示できる「漢方テキスト複合検索データベース」を完成させた。2021年2月より北里大学東洋医学総合研究所医史学研究部ホームページで公開を開始し、報告時(2021年4月21日)で国内文献57点、国外文献4点までチェック済みのテキストが検索・閲覧可能となっている。今後、中国医書約700点、日本医書約200点程度を目指して、データベースとしての意義を高めていく予定である。また一字銘という一字で生薬名を表す対応表のファイルも公開し、和書の読解の便宜を図っている。データベースの更新情報は北里大学東洋医学総合研究所医史学研究部のFacebookページで発信している。 検索結果は、前後の文脈を比較できるよう一行ずつ並べて文字列を色分けし、クリックで該当部の本文を別ウィンドウで表示するようにした。本研究の複合検索比較・閲覧機能はスマートフォンからも参照しやすい環境を優先し、検索窓に入力しやすいよう、専門用語の古字や異体字はスマートフォンでも表示できる文字を幅広く表示できるようにしている。 これまでパソコンのフォルダ内で複合検索できるプログラムは入手可能であったが、検索語間の距離を設定し結果を比較表示できるものは管見に入る限り存在しない。検索語の近接度を限定できる検索システムは、漢方文献に限らず、テキスト・データベースの調査環境を改善するものと考えられる。
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Research Products
(12 results)