2020 Fiscal Year Research-status Report
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18K00292
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
牧野 悠 帝京大学, 理工学部, 講師 (50571626)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小嶋 洋輔 名桜大学, 国際学部, 教授 (50571618)
高橋 孝次 帝京平成大学, 現代ライフ学部, 助教 (20571623)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | メディア研究 / 昭和史 / 近代文学 / 日本文学 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度における事業全体の活動としては、今後の研究方針に関するオンラインミーティング及びメール協議を随時実施した。ここでは中間小説誌の掲載作品、執筆作家、関連するメディアイベントを対象に意見交換しており、それに基づき共同研究者各人が研究を推進した。 研究代表者である牧野悠は、戦後の中間小説誌の前身にあたる、大正期から昭和戦前期に書けての倶楽部雑誌及び大衆文学作品の掲載誌に関する資料調査を日本近代文学館等で行った。 研究分担者である小嶋洋輔は、最後発の中間小説誌といえる『小説セブン』(小学館刊)に着目し、掲載された遠藤周作作品と雑誌の性格との関係性を考察した。 研究分担者である高橋孝次は、中間小説誌の主な書き手であった水上勉を対象に、仏教思想をテーマとする作品を中心に分析した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルス流行の余波で、国立国会図書館や神奈川近代文学会など資料収蔵施設の利用が困難となったため、雑誌メディアの調査を目的とする本事業は、活動の大幅な停滞を余儀なくされた。また、教育の遠隔化に伴う勤務校での業務多忙化により、研究に充当するエフォートが甚だしく減少したのも、進捗を阻害した要因である。研究当初計画していた学会での共同発表は、春季大会の中止を原因とするスケジュールの混乱により延期とし、地方文学館における調査活動も、移動自粛要請により不可能となった。よって、補助事業期間延長を申請した。
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Strategy for Future Research Activity |
現時点で異例の状況が改善する見込みはなく、依然として調査活動が大きく制限されると予想している。そこで、共同研究としては、すでに獲得した資料に基づく成果発表を目指す方針であり、不足する情報は各施設の遠隔複写を活用して入手する。並行して、オンラインでの情報発信に向けた基盤整備を続けるとともに、参加研究者それぞれの問題意識に基づく考察を進めていく。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルスに起因する移動自粛により、調査活動や学会発表が不可能となったため、計上されていた旅費及び資料複写費が未使用となった。これらは次年度以降に延期とした。また、資料収蔵施設での来館複写サービスも従来通りの利用が困難であるため、未使用額は割高な遠隔複写費にも充当する予定である。
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Research Products
(2 results)