2019 Fiscal Year Research-status Report
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18K00334
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
金 昭賢 早稲田大学, 坪内博士記念演劇博物館, その他(招聘研究員) (10755721)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 日本古典演劇 / 人形浄瑠璃文楽 / 浄瑠璃本 / 翻刻 / データベース化 / Web公開 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、未翻刻浄瑠璃正本を翻刻し、活字化された作品を国内外の研究者にテキストを提供して学術的に貢献することを目的とする。その一環として、以下の活動を行った。 1.未翻刻浄瑠璃本の調査、翻刻作業:未翻刻浄瑠璃を翻刻するにあたって、底本となる浄瑠璃本を選ぶため、世界最多の浄瑠璃本を所蔵し、画像データベースとしてWeb公開している早稲田大学演劇博物館の資料を優先的に調べ、翻刻作品を選定した。翻刻候補とした浄瑠璃本の中から『容競唐土噺』(1768年初演)、『九州与次兵衛灘』(1771年初演)、『大功艶書合』(1787年初演)、『鬼上官唐土日記』(1796年初演)につづき、『韓和聞書帖』(1787年初演)、『千里竹雪曙』(1798年初演)、『唐土織日本手利』(1799年初演)を翻刻した。 2.翻刻したテキストのWeb公開のためのテキストデータの作成 上記の作業による翻刻テキストのデータベースを公開するため、開設したWebサイトで『大功艶書合』を公開した。今後、翻刻したテキストデータを順次インターネット上で公開する。また、すでに翻刻テキストのある作品の中から、海外の関連研究者の要望に応じて、『国性爺合戦』(近松門左衛門作、1715年初演)などをデータベース化して公開する。さらに、新型コロナウイルス感染症により影響を受けている古典芸能の現状を、国内外の関連機関の情報を合わせて発信する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染拡大危険のため、国内外で行う予定であった浄瑠璃本の調査、研究会、学会発表などが中止となったことで、計画どおり進むことができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
当分の間は新型コロナウイルス感染拡大危険のため、国内外の研究調査などに相当な困難が予想されるので、より積極的にWeb上で翻刻テキストを公開しつつ、新型コロナウイルス感染拡大により被害を被った古典芸能に関連する情報を関係研究者や専門家の協力を求めて発信する。
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Causes of Carryover |
2月以降に予定していた国内外での研究調査や学会発表などが、新型コロナウイルス感染拡大危険のため、中止となったことで次年度使用額が生じた。本年度も、とくに海外における研究活動が困難であるため、Web公開をより充実させる関連機材の購入と、厳しい状況に置かれている古典芸能の現状の発信や支援にかかわる研究活動に使用する予定である。
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Research Products
(1 results)