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2022 Fiscal Year Research-status Report

文学の原作とそのリトールド版との比較に基づいた英語学習法及び教材の開発

Research Project

Project/Area Number 18K00374
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

小野 章  広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (20283228)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2024-03-31
Keywords英語詩 / 和訳 / 解釈 / 英語教育
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的のひとつは,英語テクスト読解においてL2英語学習者に,意味内容に加えて言語形式にも着目させる方法を考えることである。この目的を達成するため2021年度までは,文学テクストを平易な英語に書き換えたリトールド版と原文との比較に関する調査を行ってきた。2022年度は,原文の和訳もひとつのリトールド版とみなすことが出来るとの考えから,Lorenz Hartが書いた英語詩"Falling in Love with Love"の原文を日本人英語学習者(大学生)に和訳してもらい,その和訳活動を通して言語形式にいかに着目するかを調査した。その研究成果をまとめた論文の情報と概要は次の通りである。
論文タイトル及び掲載誌:「英語詩を和訳することは解釈を促すのか―英語教育における文学の在り方を探って―」『英語英文學研究』第67巻(2023年3月)(査読付き)
論文概要:研究課題として「英語詩を和訳することは英語学習者に解釈を促すのか」を設定した。「言語形式」ではなく「解釈」としたのは,和訳することが学習者に与える影響をより広範に調べるためである。この研究課題から次の成果が得られた:(1)調査協力者22名中5名は,英語詩を和訳することには解釈が伴うと感じた;(2)調査協力者22名中11名は,英語詩を和訳することよって難度が上がったと感じたが,その一因は解釈にあると考えられる;(3)調査協力者22名中4名は,英語詩を和訳することによって理解度が上がったと感じたが,その一因は解釈にあると考えられる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本研究の最終目的は,文学作品の原文とリトールド版の比較を前提とした英語学習法を,実際の教材とともに提示することである。その基礎となる研究として,2022年度には「研究実績の概要」で触れた英詩の和訳に関する研究を行い,それ以前(2021年度まで)にはリトールド版の分析や原文の分析を行ってきた。これらの研究は,研究最終年度(2023年度)に進行中の教育実践を想定した研究,つまり教材開発や教授法の提示へと結実しつつあり,本研究の最終目的は無事達成されることが見込まれている。

Strategy for Future Research Activity

【現在までの進捗状況】の「理由」に書いたように,2022年度までの基礎研究に基づき,研究最終年度である2023年度には,本研究の最終目的である,「文学作品の原作とそのリトールド版との比較に基づいた英語学習法及び教材の開発」を推進中である。その成果は,学術誌等に発表することで,広く社会に還元するつもりである。

Causes of Carryover

コロナウィルスの影響により,出席予定であった学会が中止になったり,オンライン開催になったりしたため,次年度に使用する額が生じた。今年度はコロナをめぐる状況も改善されつつあり,予算を消化する計画である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results)

  • [Journal Article] 英語詩を和訳することは解釈を促すのか ―英語教育における文学の在り方を探って―2023

    • Author(s)
      小野 章・馬越 菫
    • Journal Title

      英語英文學研究

      Volume: 67 Pages: 113-127

    • Peer Reviewed / Open Access

URL: 

Published: 2023-12-25  

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