2022 Fiscal Year Research-status Report
Towards better understanding how phonetic characteristics convey sincerity in speech acts: Phonetic analysis of apologies
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18K00590
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
首藤 佐智子 早稲田大学, 法学学術院, 教授 (90409574)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小西 隆之 早稲田大学, グローバルエデュケーションセンター, 講師(任期付) (90780982)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 謝罪 / 音声 / パラ言語情報 / 発話行為 / 誠実性条件 / プロゾディ / 感情音声 / 韻律情報 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度はコロナ禍がようやく下火になり、大学内における実験を行うことができた。2021年度に引き続き、音響実験室の使用はあきらめ、実験の実施は教室を使用するために授業期間中はできず制約があった。前年度に収録した音声データを用いた知覚実験は、大学の学内アルバイトの制度を利用して実験参加者を募集し、50名を対象に2022年9月に実施した。このデータを分析し、国際語用論学会で発表するための研究要旨を執筆した。この要旨はPhonetic Encoding of Sincerity in Expressive Speech Acts: An Analysis of Japanese Apologies in Experimental SettingsというタイトルでLectureのカテゴリーで採択され、2023年7月にベルギーで発表する予定である。 上述の研究成果は実験参加者がシナリオに応じて音声を出すために、参加者が同種の作業に対して示す技能には幅広い変種があり、知覚実験ではそのこと自体が明らかになったが、現実の言語運用とは乖離している可能性が示唆された。これを受けて、2023年2月には演劇経験をもつ発話者5名を対象に謝罪や感謝を示す可能性が高い表現を見せ、こちらが示す様々な口調で発話してもらうという音声実験を行った。同3月にこのデータを使用した知覚実験を行った。この結果は、音声が聞き手が話し手が謝罪をしていると認識する上で大きな役割を果たしていることを示しており、当初の仮説を裏付けている。このデータは現在様々な角度から分析している。この研究成果も上述のものとは別個に2023年度に発表する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2019年度末から2年間はコロナ禍の影響で音響実験室を使用できないことや音声実験や知覚実験への参加者の募集が困難であったことを理由に研究が遅れたが、2022年度は遅れを十分に取り戻せたと感じている。実験の結果を成果として発表する計画も順調に進んだ。国際語用論学会での発表要旨が採択され、査読者から過去に類似する研究がないという評価を受けたことは研究の新規性を示している。実績で示した通り、研究成果における問題点(音声実験参加者の音声再現技能の幅広い格差)を補うために別個の実験もデザインし、音声録音と知覚実験を行うことができた。この2つの実験の研究成果の音声分析をすべく2023年度に繰り越した。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は研究成果を発表していく予定である。2023年7月に国際語用論学会で発表する準備を進めている。謝罪音声の誠実度の印象に影響を与える音声特性の分析も継続する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの感染による影響で、2022年度には研究成果の発表までは至らなかった。国際学会は要旨の締切が1年近く(今回は9カ月)前に設定されているため、2022年9月に得られた研究成果を2022年度中に発表することは不可能であった。
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