2019 Fiscal Year Research-status Report
Elaboration on Labeling Theory and VP-Internal Subjects
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18K00655
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
谷川 晋一 長崎大学, 多文化社会学部, 准教授 (20585426)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ラベル付け理論 / agreement / 動詞句内主語構文 / 動詞句内主格構文 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、Chomsky (2013, 2015) によって提唱されたラベル付け理論において、長距離でのagreementは維持されるべきか、を重要なテーマとして設定している。ラベル付けには、agreementが必須であるとされているにも関わらず、この点に関して深い議論がなされていないためである。また、従来の研究では盛んに議論がなされていた、英語の倒置構文や日本語の与格主語構文に関しても、ラベル付け理論におけるagreementの位置付けが不明瞭であるために、以前ほど着目されなくなったという実情もある。いわゆる、これらの動詞句内主語構文、動詞句内主格構文に焦点を当てながら、agreementを中心にラベル付け理論の精緻化を行うことが目的である。
2019年度は、本研究テーマに関して、2件の学会発表を行った。2019年8月に行った国際学会Glow in Asiaでの発表は、ラベル付け理論におけるagreement素性の継承に関する精緻化を行い、この成果は、同学会のProceedingsとして同年10月に論文化されている。2019年12月に行った福岡言語学会(FLC)での発表は、ラベル付け理論においても長距離でのagreementは維持されるべきというテーマで、アイスランド語及び日本語の与格主語構文と英語のThere構文及び倒置構文を議論した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上述の通り、本研究テーマに関して、2件の学会発表を行い、そのうち1件の内容が論文化されている。特に、福岡言語学会(FLC)での発表は、韓国学会とのジョイント・カンファレンスということもあり、国内外のオーディエンスから有益な質問やコメントが得られた。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度である2020年度に、上述の福岡言語学会で行った、ラベル付け理論においても長距離でのagreementは維持されるべきという内容を論文化し、国際ジャーナル等に投稿することを目指す。海外に出ることは難しい状態であるが、国内の同研究分野の研究者を中心に、研究相談を行い、発表段階での問題点等を克服した形での論文作成を目指す。
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Causes of Carryover |
国際学会の旅費が当初の試算よりも高くなった。次年度の人件費等での補てんを計画している。
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Research Products
(3 results)