2023 Fiscal Year Research-status Report
Teaching Japanese Elementary School Students Programming and Computational Thinking in a CLIL Environment
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18K00836
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
風早 由佳 岡山県立大学, デザイン学部, 准教授 (20633043)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | CLIL / プログラミング / 理科 / アンプラグド |
Outline of Annual Research Achievements |
授業内で行うCLIL授業の実施内容について、現場教員と打ち合わせ、日程調整を行った。特に、プログラミング教育の導入回において、実際のPC作業を伴わないアンプラグドプログラミング活動を複数回グループで行うこととした。積極的な対話による気づきが引き出されるよう状況設定を検討した。小グループでの実践事前調査においても、対話を通した学びあいによって内容と言語の両面への気づきが促されることが示されており、効果的なプラグドプログラミング活動へのスムーズな接続が可能になると考え、活動内容の選定、検討を行った。プログラミング学習と科目の内容理解を妨げないように小学校の学習範囲を超える英単語・表現については極力排除するものの、必要な単語と動作を表す表現については事前指導を行い、動作に関する表現はTPRなどの活動を取り入れつつ理解を深めた。 さらに、プログラミングの基本要素である「順次」、「分岐」、「反復」について、それぞれの意味とはたらき、それらが組み合わされるアルゴリズムについて、キャラクターが説明をするストーリーを考案し、絵本教材を作成した。また、小学校理科第5学年で扱う内容から選定し、「天気と情報」、「生命のつながり(花のつくり)」、「流れる水のはたらきと土地の変化」、第6学年「土地のつくりと変化」(第5学年の「流れる水のはたらきと土地の変化」と一続きの内容とした)、「てこのはたらき」を取り上げ、これらの単元内に沿うストーリーに「順次」、「分岐」、「反復」を取り入れた絵本を考案した。 また、紙媒体だけでなく、タブレット等でサイトにアクセスし、物語を読みながら、そのストーリー内に組み込まれたプログラミング問題に取り組みながら読み進める学習教材を試験作成した。この成果は「プログラミング的思考力を養う絵本の研究」として、日本国際教養学会(2024年3月16日 東洋大学)において成果発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
小学校第5,6学年対象の教材のオンライン版の編集が遅れており、作成した教材の一部が公開できなかった。 被験者実験の予定をしていたが、日程調整が進まず、次年度に実施することとし、成果発表を行う予定を延期した。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度の前半において未完成であったオンライン版教材の編集をすすめ、年度末までに公開を行う。また、被験者実験を行い、データの分析、成果の公表を行う。
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Causes of Carryover |
オンライン版教材の内容検討とデザイン調整に予定より時間を要したため、公開に向けた編集作業が遅れたため。また、成果発表のために予定していた学会参加を取りやめたため。次年度10月までに教材の検討と編集を完了し、1月頃に公開できるよう準備を進める。また、7月までに行う調査、分析をもとに、8月、3月に学会発表する予定である。
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