2021 Fiscal Year Research-status Report
Establishing the Study Abroad Program to Develop Global Minded Persons: Qualitative Observations of Long-term Study Abroad Program to Korea
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18K00896
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
服部 圭子 近畿大学, 生物理工学部, 教授 (30446009)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
酒勾 康裕 近畿大学, 国際学部, 准教授 (00510497)
高橋 朋子 近畿大学, 語学教育センター, 准教授 (30635165) [Withdrawn]
武知 薫子 近畿大学, 医学部, 講師 (90724865)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | グローバル人材育成 / 大学留学プログラム / 長期韓国留学 / 事前・事後研修 / 質的研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、韓国への1年間の長期留学生の留学中のレポートや帰国後のアンケートおよびインタビューデータをもとに、留学中の異文化体験からの気づきや学び、トラブルや摩擦への対応について観察・分析するものである。そして、「グローバル人材」育成を目指した留学プログラムの検証を行い、より発展させることを念頭に研究を行ってきた。短期留学を対象とした研究が多い中、長期留学した学生の学びの記録を収集し、事前事後のアンケート調査から得たデータを分析して、質的・量的の両側面から、留学プログラムの再構築を考える研究は意義があると考える。 本年度は、第4期の学生への留学後アンケートを実施した。対面で予定していたインタビューをzoomでも実施可能にするために、新たな資料を工夫し、その資料をもとに、3期生のインタビューを継続した。コロナ禍の関係で、帰国した第4期の学生にインタビューをすることが難しくなったため、これまで得た資料を中心に分析を進めることにした。 具体的には、3期生2期生とのデータに焦点を当てて分析を進め、それらを基に、事前・事後研修で利用可能な教材開発を行うことにした。データ分析の結果を踏まえた、留学前後の研修プログラムに貢献する効果的な方法についての検討を重ねた。EQを尺度として用いた量的分析で得た4つの要因(1.他者との共生、2.社会への積極的な対応、3.他者への共感、4.失敗への不安)を軸に、文字化したデータを見直し、学生たちの実際の声を記録した質的データの分析を踏まえて、事前・事後研修に有効な教材開発のため開始することにした。 昨年延期となった国際学会で、成果発表も行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナの影響もあり、調整中だったインタビュー調査ができなかった。既に収集したデータをもとに、教材作成を進めている。可能ならインタビューを補完的に行いたいが、現在のデータ分析を深める予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
事前・事後研修に利用可能な教材開発を具体的に進めるため、これまでのデータ分析の結果を基にして教材作成のための作業を進める。量的分析から得た4つの要因や、文字起こしをしたデータの質的分析を通して、留学事前研修に貢献できる教材の完成に向けて研究を進める予定である。3つのキャンパスに亘る教員が対面で議論する機会が難しい場合は、オンラインを活用していく。しかし、実際に教材を前にして議論するための場所や方法を検討して研究を進める予定である。可能なら、帰国した学生たちの意見を聞く機会を持つ。学会での発表や学会誌などでの成果報告を行う予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍のため、出張が中止になり旅費計上ができなかった。今年度は学会参加および学会発表を予定している。また、成果報告として、留学事前研修用の教材を作成する予定であり、そのための費用が必要である。
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