2023 Fiscal Year Annual Research Report
Effects of intercultural experiences on English learning: An analysis using self-determination theory
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18K00898
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Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
田中 佑美 滋賀大学, 教育学系, 准教授 (00345448)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 小学生 / 動機づけ / 英語コミュニケーション能力 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度には、8月に全国英語教育学会第48回香川研究大会、11月にJALT2023第49回全国語学教育学会年次国際大会において学会発表を行った。また、書評論文が刊行された。
研究期間全体を通じて達成した研究成果は3つある。1つ目は、査読付全国雑誌『JALT Journal』に学術論文「異文化経験が英語コミュニケーション能力と動機づけへ及ぼす影響―小学生への縦断的調査」として掲載された研究成果である。本研究は、小学生を海外滞在経験群、海外旅行経験群、海外経験なし群に分類し、英語コミュニケーション能力と動機づけの5年次から6年次の変化を考察した。その結果、5年次から6年次に群別のコミュニケーション能力の伸びに違いはなかった。一方で、海外滞在経験群の英語コミュニケーション能力は、一定して高いことが明らかになった。内発的動機づけは、海外経験群(滞在・旅行)が5年次には高いが、6年次には差がなくなり、外発的動機づけが向上することが明らかになった。2つ目は、査読付国際雑誌『International Journal of Bilingualism』に学術論文「Motivational patterns of emergent and fully bilingual children learning English and Japanese at an international school」として掲載された研究成果である。国際小学校に通う小学生の動機づけについても自己決定理論を用いて研究成果を得ることができた。3つ目は、査読付国際雑誌『International Journal of Bilingual Education and Bilingualism』に書評論文が掲載された研究成果である。外国語としての英語学習に重要なバイリンガリズムについて国際的な学術貢献ができた。
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