2018 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
18K00922
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
西山 昭仁 東京大学, 地震研究所, 助教 (50528924)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 都市構造 / 被害発生場所 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの科学研究費助成事業の研究において、近世の京都盆地に被害をもたらした1596年・1662年・1830年の歴史地震を対象として、地理情報システムの試作版を作成した。本研究では、これらの地理情報システムを統合して新たなシステムを作成した。また、近世京都における都市構造と地震による被害発生場所の分布との関係について検討するために、信頼性の高い史料記述にある被害発生場所について、当時の絵図や建築物の配置図などから現在の場所(現住所)及び緯度・経度を特定した。それに際して、都市構造や被害発生場所に関連する史資料の調査・収集を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
以前の科学研究費助成事業の研究において、近世京都に被害を及ぼした歴史地震を対象として、史料記述にある被害発生場所に基づいた地理情報システムの試作版を作成した。今年度は、これらの地理情報システムの試作版を統合した新たなシステムを作成し、近世京都における都市構造と地震による被害発生場所の分布との関係について検討するための基盤を整備した。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究で作成してきた近世京都の歴史地震を対象とした地理情報システムの試作版を統合し、新たなシステムを作成した。このシステムを基盤として、新たに調査・検討した都市構造や被害発生場所に関する様々なデータを追加し、近世京都の都市域全体を対象とした地震被害の実態解明を目指していく。
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Research Products
(3 results)