2021 Fiscal Year Research-status Report
近代北海道におけるアイヌ民族と地域社会―有珠郡・幌別郡を中心に―
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18K00937
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
檜皮 瑞樹 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 准教授 (00454124)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久留島 浩 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 特任教授 (30161772)
伊達 元成 伊達市噴火湾文化研究所, その他部局等, 学芸員 (70620897) [Withdrawn]
黒田 格男 伊達市噴火湾文化研究所, その他部局等, 学芸員 (60885432)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 北海道開拓 / アイヌ民族 / 地域社会 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度に引き続き2021年度もコロナ感染状況の拡大もあり、当初に計画していた研究調査を実行することが出来なかった。 2021年度に実施した研究調査、及び研究成果は以下の通りである。 2021年4月10日に2021年度第1回研究会をオンラインで開催、田村家文書の書画・掛軸の記述内容についてディスカッションを行なった。特に解読困難であった田村顕允作成の書画・掛軸の内容について研究協力者・石田七奈子より報告、及び参加者による解読作業を実施した。 2021年11月2日~3日には宮城県亘理町及び大崎市で研究調査を実施した。11月2日には亘理町立郷土資料館で「亘理町史」編纂事業との連携・協力体制について打ち合わせをおこなった。あわせて大條伊達家の居城であった坂元要害の踏査を実施した。11月3日には有備館で東北大学東北アジア研究センター助教・野本禎司の案内で岩出山伊達家(仙台藩伊達家一門であり、亘理伊達家当主伊達邦成の実兄である伊達邦直が当主をつとめた)関係資料の調査、及びを岩出山要害の踏査を実施した。 その他に、田村家文書の目録作成作業、特に写真関係資料の整理作業を研究協力者・伊藤静香及び清水詩織を中心に実施した。また、田村家文書目録作成にあたって、仮目録の校正作業及び難読箇所の解読を、研究代表者・檜皮瑞樹、研究分担者・黒田格男、研究協力者・工藤航平及び三野行徳が分担して担当して実施した。田村家文書の目録については20222年度の関係・刊行を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ感染状況の拡大に伴い、対面での研究会の開催、及び北海道での調査活動を行うことが出来なかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
期間延長をした結果、最終年度となる2022年度は引き続き北海道での資料調査と成果公開として論文集の作成を実施する。北海道での調査はコロナ感染状況に左右されることが想定されるが、状況の変化を慎重に判断しながら調査を実施する。論文集については2022年度中の刊行を目指して作成を進めて行く。
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Causes of Carryover |
コロナ感染状況の拡大によって北海道での史料調査を実施することが困難であった。 2022年度は感染状況に留意しつつ、田村家文書目録の作成に向けた伊達市での調査、及び論文集執筆に関する札幌及び仙台市での調査を実施する。
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Research Products
(5 results)