2018 Fiscal Year Research-status Report
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18K00954
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
堀 裕 東北大学, 文学研究科, 准教授 (50310769)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三上 喜孝 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (10331290)
吉田 歓 山形県立米沢女子短期大学, その他部局等, 教授 (70312618)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 宮中 / 仏教 / 神祇 / 内道場 / 大極殿 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度から、東アジアの宮都と宗教行事研究会を立ち上げ、計2回の研究会を開催することができた。第一回は、2018年8月6日に、東北大学(仙台市)において、三上喜孝氏が、韓国慶州の雁鴨池遺跡から出土した木簡を利用して、食物と関わる儀礼について論じ、堀裕「東アジアの宮中法会について初探」が、日本・中国・韓国の宮中仏事に関する現在の課題と展望を論じた。第二回は、2019年3月29日に、国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)において、吉田歓氏が日本と中国の儀礼観の相違を論じ、堀裕「7世紀日本からみた東アジアにおける宮中仏事研究の課題と展望」が、日本と朝鮮の古代宗教行事の比較を行う報告を行った。これらの結果、日本と中国・朝鮮各国における、宮中宗教行事の特色がおおまかに明らかになってきた。この研究会での報告と関連し、研究代表者・研究分担者の三人が、それぞれ別に記載したように複数の研究報告の実施や、研究成果の公刊を進めることができた。このほかに、(1)アルバイトを活用して、朝鮮の歴史書である『三国史記』から、都城と宗教に関する史料を抽出・整理したほか、朝鮮史の研究論文の調査を実施して論文リストを作成するなどして、研究会推進のための基礎的な準備を整えることができた。(2)今後の研究会の推進方法について、研究代表者と研究分担者の間で検討が進められ、来年度以降の、研究報告会の予定や、遺跡踏査に関する具体的な予定を組むことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
何よりも、当初の予定通り、年2回の研究会を開催することができただけでなく、この研究会を通して、今後の研究の展望を得ることができたことが上げられる。また、来年度以降の研究会開催の予定や、韓国や中国への遺跡踏査についての計画を具体的に立てることに成功し、今後の研究計画の基礎を築くことができた。最後に、アルバイトを活用することで、基礎的な資料収集を一部終えることができた。以上の三点からみて、順調に進展していると評価できる。
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Strategy for Future Research Activity |
宮中宗教行事に関する、資料収集の実施を進めるとともに、(1)来年度は韓国都市への遺跡踏査、再来年度は中国都城への遺跡踏査を実施する。また(2)東アジアの宮都と宗教行事研究会を少なくとも年2回実施し、研究成果を披露するとともに、研究代表者・研究分担者のほか、研究協力者の参加・報告を得ることで、活発な議論ができるように計画している。(3)研究成果の公表について論集の刊行も計画している。なお、課題としては、最低限必要な研究費用のみを申請したにも関わらず、機械的に申請額より削減されたため、来年度以降の研究推進に支障をきたす恐れがあるのではないかと考えている。対応策は、本来必要であった物品やアルバイトの節減しか残されていない。
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Causes of Carryover |
研究分担者の三上喜孝氏の分担金である。本年度、研究分担者は、すでに手元にある史料集等をもとに調査・研究を実施したため、予定していた史料調査のための物品購入と謝金を利用しなかった。ただし、来年度の韓国踏査に向けては、申請額に対する削減があったため、単年度だけでは、十分な調査費用がとれていない。2019年度に活用する予定である。
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Research Products
(14 results)